YouTube不適切動画の収益化停止相次ぐ 過激系YouTuber「ここまで来たらBANされるまでやるわ」

文=千葉佳代
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GettyImagesより

 YouTubeにおける広告の収益化停止が相次ぎ、一部のYouTuberたちから悲鳴があがっている。7月2日、チャンネル登録者数20.6万人のkimonoちゃんは危機を訴える動画を投稿。動画では「端的に言いますと、私の動画がですね、すべて収益が止りました。全動画です」と腕を組みながら話し始めた。

 だがその理由は、『過激な動画を出し過ぎたため』『生放送でやりすぎたため』。過激動画を投稿してNGを喰らうのは自業自得だろうが、ただ、過激ではない歌ってみた動画も“過激な動画”と警告されていたことに、kimonoちゃんは納得がいかない様子だ。

 YouTubeの審査は年を追うごとに厳しくなってきた。収益化の権限を剥奪されるYouTuberは後を絶たず、6月27日にも遠藤チャンネルが収益化停止でメインチャンネルの投稿を最後にすると発表したばかりだ。

 収益化の権限剥奪の理由としてYouTube側が挙げているのは、大きく11項目。『不適切な表現』『暴力』『アダルトコンテンツ』『有害または危険な行為』『差別的なコンテンツ』『炎上目的』『危険ドラッグ、薬物に関するコンテンツ』『煙草に関するコンテンツ』『銃器に関連するコンテンツ』『物議を醸す問題』『ファミリーコンテンツに含まれる成人向けテーマ』となる。

 公共の場として決して厳しいとは言えないごく当たり前のルールではあるが、『不適切な表現』の範囲が広く、中には「そんなことで?」と理不尽に感じるケースもあるようだ。その事例の一つが『繰り返し使用しているコンテンツ』と判断されて、『不適切』とみなされるパターンである。

 人気YouTuberの多くは顔出ししており、声も本人のものをあげているが、YouTuberの中には副業として始める人もいる。そんな『顔出し・声出しをしたくない』というクリエイターに人気だったのが『ゆっくり実況』(棒読みちゃんなどの音声合成ソフトを使用した動画)や、Vチューバー(バーチャルユーチューバーの略)。だが機械の音声や動きが『繰り返しの多いコンテンツ』と判断されてしまうこともあるという。

 シフィチャンネルは「オイラはYouTubeのクソ判定で広告収益を奪われた」と憤り、収益化の再審査を要求したそうだ。とはいえYouTubeの再審査は多くが跳ねのけられており、再審査で通るためにはチャンネル登録者数が多ければ多いほど有利だ。シフィチャンネルはそのためにチャンネル登録ボタンを押してほしいと視聴者に懇願。その後、シフィチャンネルは再審査が通っている。

 他方、Kimonoちゃんは「ここまで来たらBAN(アカウント停止)されるまでやるわ」「(収益化できなくなるからといって)某UU〇Mみたいなきれいな動画出せるかって言われたら、あんなクソつまらん動画出せない、正直。僕はそう思ってる。だから、僕の視聴者はついていきてくれると信じてる。だからもう、収益化なんて関係なしにやるわ」と、収益化できないコンテンツでも発表し続けるとした。

 露悪的な動画や過激な動画、危険な動画や嫌がらせ動画などで視聴数を稼ぐ時代は、これにて終焉となるのだろうか。かつてYouTuberは「好きなことで、生きていく」職業の代名詞だったが、「好きなこと」をやるにも守るべきルールはある。YouTube以外のプラットフォームに流れていく配信者も増えるだろう。

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