『ザ・ノンフィクション』のヤラセをマキさん・ジョンさん夫婦が告発「事実無根の捏造・仕込み…」

文=wezzy編集部
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『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)番組ホームページより

 『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)の人気出演者が、番組の“やらせ”を告発した。『ザ・ノンフィクション』では演出によって出演者同士の対立をつくり出して番組を盛り上げようとする手法が用いられているといい、その本質は『テラスハウスTOKYO 2019-2020』(フジテレビ系、Netflix)で取り沙汰されている問題と酷似しているようだ。

 『ザ・ノンフィクション』の“やらせ”を告発したのは、「マキさんの老後」シリーズのジョンさんとマキさん。レズビアンのジョンさんとゲイのマキさん夫婦の生活を追うこのシリーズは人気を呼び、12年にもわたってほぼ毎年1本は『ザ・ノンフィクション』でドキュメンタリーが制作されていた。

 しかし7日発売の「週刊女性」(主婦と生活社)でふたりは、番組スタッフによる演出に苦悩していたことを明かした。番組側はマキさんを傍若無人な振る舞いをする人物として描きたがり、ジョンさんや近所のスーパーの店員とケンカするよう演出していたという。

 恣意的な編集を施された「マキさん」がテレビ画面に映し出され、誤解は一人歩きしていく。マキさんは道で見知らぬ人から「ジョンさんかわいそうに。あんたは大嫌い」と声をかけられたり、アンチサイトでバッシングされたりと、誹謗中傷を受けるようになった。

 フジテレビ側は同誌の質問に「過剰な演出はなかったと認識しています」と回答。だがジョンさんとマキさんはこれまで公式ブログでも『ザ・ノンフィクション』の“やらせ”や恣意的な編集への異議を綴ってきた。一部を引用する。

<数え上げればキリが無い回数の、
事実無根の・やらせ&捏造・仕込み
・落とし入れ・編集者個人のバイアスによる
創作・悪く悪く印象操作
悪意溢れるシナリオとナレーション
極端な画像処理トリックによる
老醜無残な姿尽くし。

そのせいで、
マキの悪口専門の
掲示板2chや5chが長い間、
会った事も無い、
あの番組で流された場面のみを
鵜呑みにしたアンチの人達の運営による
誹謗中傷だらけのサイトは、
最終回の二カ月後まで存在し、
ノイローゼになる程イジメらるましたし>
(原文ママ)

 「週刊女性」や公式ブログでのマキさん・ジョンさんの告発を読む限りでは、番組出演者へのバッシングをスタッフがケアする取り組みもなかったようだ。番組スタッフの“やらせ”演出によって出演者が傷つき、追い詰められる構図は、『テラスハウス』と非常によく似ていると言えるのではないか。

 『ザ・ノンフィクション』出演者が“やらせ”や恣意的な編集による被害を訴えたのは今回が初めてではない。2011年に放送された「アイドルすかんぴん」の出演者が、放送内容にショックを受けたと告白している。

 この企画は、世間がアイドルブームに湧くなか、経済的に困窮しながらも夢を追いかける3人の女性アイドルをテーマにしたものだった。その出演者のひとり、愛葉るびは番組放送後ブログに<一年以上も普通の映画、オーディション、オカルトの現場、打ち上げ、病気と闘ってたこと、あれだけ沢山撮って使うのは結局アダルト、脱ぎ、それがメインか…。大事な友達が何人も時間作ってインタビューしてくれて脱ぎ関係の部分だけの編集…結局やっぱそうなんだ。信用して欲しいって言われたから全部任せて信用してた。脱いでるメインなら受けなかった>と記し、撮影した内容の一部だけをクローズアップした編集に怒りと悲しみを感じたと訴えている。

木村花さん追い詰めた『テラスハウス』

 『テラスハウス』出演者の木村花さんの母・響子さんは、7月2日発売の「週刊文春」(文藝春秋)で、娘を死に追いやった番組の“やらせ”を告発している。

 記事では響子さんや花さんの知人が、木村花さんが炎上したシーンにおいてスタッフが「ビンタすればいい」と煽るような演出指導をしていたこと、助けを求める木村花さんの心のケアもなかったこと、番組を卒業したがっている彼女を引き留めたこと、さらに、そういった状況から木村花さんが逃げられなかった背景には不均衡な誓約書の存在があることなどを伝えていた。

木村花さんは『テラハ』スタッフに煽られ死を選んだか 「カメラの前でキレろ」と指示

 『テラスハウスTOKYO 2019-2020』(フジテレビ、Netflix)に出演していた女子プロレスラー・木村花さんの死をめぐって、母・響子さんが重…

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『ザ・ノンフィクション』のヤラセをマキさん・ジョンさん夫婦が告発「事実無根の捏造・仕込み…」の画像2 ウェジー 2020.07.02

 7月3日にフジテレビで行われた遠藤龍之介社長の定例会見で大多亮常務は、出演者と交わした誓約書の存在は一部認めつつ、<『テラスハウス』という番組は出演者とスタッフが多くの会話をして作り上げる撮影の中で出演者への提案やお願いはあります。あくまで相談してやっています。ただ、感情表現をねじ曲げるような指示は出していないということです>と述べ、0を1にするような“やらせ”はないと語った。遺族とフジ側の主張は食い違うばかりだ。

 『テラスハウス』や『ザ・ノンフィクション』での出来事が示しているのは、リアリティショー・ドキュメンタリー・バラエティー番組の制作現場で、大なり小なり似たようなことが起きており、傷ついている出演者がいるということだ。

 これはフジテレビだけの問題ではなく、テレビ業界全体の問題である。今現在も、同様の番組制作は続いているのではないか。悲劇を繰り返さないためにも、まずは『テラスハウス』についての徹底的な検証が必要だ。そしてその結果をきちんと公表することが求められている。

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