「A5スリム」というサイズをご存知ですか? こちらは、縦の幅はA5で横の幅をいわゆるA5よりもぐっと細くしたサイズのこと。
こちら、大きすぎず小さすぎない絶妙なサイズということでじわじわ人気を集めていて、近年は、同サイズを採用した手帳、ノートがいろいろ出てきています。その代表格ともいうべきノートが、プラス株式会社の「Ca.Crea(カ.クリエ)A4×1/3サイズ」です。
Ca.Crea(カ.クリエ) A4×1/3サイズ(プラス株式会社)
※写真は「ばら」
カラー:くろ しろがね こすもす ぼたん こいふじ ばら あか みかん わかくさ べにふじ こいあお
本体価格:380円(税抜)
片手で持てる・三つ折りのA4用紙が挟めるA5スリムのノート
「Ca.Crea(カ.クリエ)A4×1/3サイズ」(以下カ.クリエ)の大きさは、縦215×横105mm。横の幅がA4サイズの3分の1ほどになったA5スリムの細長いノートで、片手で持つことができ、ポケットやバッグにもおさまりやすい大きさです。
なお、ノートのサイズ、厳密にはA4の3分の1よりも少しだけ大きくなっています。そのおかげで、三つ折りにしたA4用紙をすっぽりと挟むことができ、仕事用のノートにして、ときには資料を挟み込んで一緒に持ち歩く…といった使い方も可能です。
中身の用紙は、淡クリーム色の上質紙かつ目に優しい薄いグリーンの方眼。糸かがり製本で綴じてあるので、机に置いたときフラットに開いて使うことができます。
情報がすべて視界に収まる細長い使いやすさ
いわゆるよくあるノートに比べて細長く、ノートのスペースが狭いともいえるカ.クリエ。パッと見たとき、書くスペースが少なくて書きづらいかも…?と感じる人もいるでしょう。

ノートの定番サイズ・B5の大きさの用紙とカ.クリエを並べてみたところ
しかし、カ.クリエのこのサイズ、細長いからこその利点があります。大きいノートももちろんよいけれど、スリムなサイズにもスリムならではのよさが存在するのです。
定番のB5サイズやA5サイズのノートは、横幅が長いのでスペースを広く使うことができ、それはそれでもちろんノートとして優れているところといえます。ただ、これらのサイズのノートは、横に長いスペースに沿って書いていくうちに一行の文章が長くなりがち。そのため、後から見返したときに、文章を横に見てさらに下に見て…と、目線をあちこちに動かして確認して、全体の把握に時間がかかるときがあります。
その点、細長くて横幅が狭いカ.クリエならば、文章が横に過度に長くならず、書いたノートを見返したとき、おそらく一行の情報がほぼすべて視界に収まっているはず。そのため、目線は、横に大きく動かすことなく、おおよそ下に動かしていくだけで内容を把握することができ、この点で、カ.クリエがより使いやすいと感じる人もいるでしょう。また、Todoリストを作るときなどは、比較的短めの言葉で書いてリストを下に重ねていくことが多いだけに、カ.クリエの横幅が狭いサイズは、過度に余白が余ることなくちょうどよい塩梅といえそうです。

左から「Ca.Crea(カ.クリエ)A4×1/3サイズ(ばら)」と、「Ca.Crea(カ.クリエ)NSシリーズ(ブラック・方眼)」
カ.クリエにはシリーズが複数あり、今回紹介したスタンダードな「A4×1/3サイズ」に加えて、裏抜けしにくいパスピエクリーム紙を使った「プレミアムクロス」、横罫や無地などのタイプもある「NSシリーズ」、カ.クリエのサブとして組み合わせて使える「アシストシリーズ(※中綴じ製本)」、ツインのリングで綴じた「リング」などのさまざまなタイプが揃っています。
さらに、カ.クリエのラインナップには、A5スリムではない、より大きくなった「A4×1/2サイズ」のタイプなどもあります。もちろんこの大きいサイズを使うのもよいでしょう。ただ、カ.クリエといえば、やはり、A5スリムのノートの定番商品となったこと、このサイズの使いやすさを世に知らしめてくれたことが、非常に大きな功績といえます。それだけに、これから使おうと思う方は、まず一度A4×1/3サイズのものを使ってみてほしいと筆者は思います。スリムな狭い幅のノートならではの使いやすさをぜひ体験してみてください。