『バイキング』から安倍政権批判が消える? 放送枠拡大と引き換えに坂上忍は黙ることになるのか

文=wezzy編集部
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『バイキング』公式サイトより

 坂上忍がMCを務める『バイキング』(フジテレビ系)の放送枠拡大が正式に発表された。9月28日放送回から55分拡大となり、平日11時55分から14時45分までの生放送番組になるという。

 『バイキング』は引き続き坂上忍を中心としたニュース討論を行いつつ、これからはフジテレビ情報制作局による独自取材と中継も盛り込み、「大型ニュース討論系情報番組」を目指すという。

 実は『バイキング』は6月に「打ち切り」報道が出ていた。打ち切りを伝えた「週刊女性」(主婦と生活社)によると、「坂上忍のパワハラによりスタッフが休職に追い込まれていることを局が問題視している」ということだったが、結果的に打ち切りとなったのは『直撃LIVEグッディ!』の方で、『バイキング』は打ち切りどころか放送枠拡大となった。

 ただ、『バイキング』も安泰というわけではない。制作体制の変更により番組の性質も変わることが望まれているようだ。

 これまで『バイキング』はバラエティー番組を手がける編成制作局第二制作部が担当していたが、リニューアルにともない、これからは『直撃LIVEグッディ!』を担当していた情報制作局が担当する。バラエティー畑のスタッフから情報番組畑のスタッフに入れ替えとなるこの変化の背景には、坂上の政権批判を抑え込もうというねらいがあるという。

 『バイキング』はフジテレビの番組としては珍しく安倍政権に批判的な放送を行ってきた。たとえば、安倍首相が緊急事態宣言を5月末まで延長すると発表した際には、会見の様子を報じながら、「率直に感じたんですけれども、また読んでいらっしゃった」と、会見で常に台本を読んでいると批判される安倍首相のことを強烈に皮肉っている。

 7月16日発売「女性セブン」(小学館)によると、坂上のこうしたスタンスが局内で問題となっており、坂上の発言を止めるためにスタッフを入れ替えたのだという。

 実際、最近の『バイキング』には、政権寄りの姿勢を明確にしているフジテレビ上席解説委員の平井文夫氏が出演する機会が増えている。平井氏はこれまで黒川弘務氏の賭け麻雀問題や河井克行前法相の逮捕で、かなり無理筋な安倍政権擁護を繰り返してきた。現在炎上中のGo Toキャンペーンでもその姿勢は同様だ。

 7月20日放送回では、平井氏が「民主主義は移動は自由なんです。人に強制されないんです。だけど今、日本は事実上そういう同調圧力があるのが、僕は一番気持ち悪いです」と、メディアにはGo Toキャンペーン批判に傾く「同調圧力」があると自説を披露。その発言に対して坂上が「同調圧力というのは言い過ぎだと思う。逆に平井さんの方がその言い方をされてしまうと、言論封殺じゃないけど、『そういう言い方をするから何にも出来なくなってしまっているんだよ』という、まるで政府の一員の方のような意見に聞こえて、逆に恐怖を感じてしまう」と返すやりとりが話題となった。

 だが本格的なリニューアル後は、坂上やタレントたちの政権批判も鳴りを潜めるようになるのだろうか。

 ここ最近の『バイキング』の視聴率は悪くない。6月10日の視聴率は7.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)では、同時間帯1位をとっている。これはコロナ対策や政権のスキャンダルに対する坂上の厳しいスタンスが視聴者の共感を呼んでいるからではないかと見られているが、リニューアル後の『バイキング』がその姿勢をガラッと変えれば、視聴者の心は離れていってしまうのではないだろうか。

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