KANEBOの新ブランドCMに対して、ネット上でさまざまな意見が集まっています。7月13日、株式会社カネボウ化粧品は展開するブランド「KANEBO」の新CMを公開しました。CMは世界中の人たちが化粧する様子を映しながら、次のようなナレーションが流れます。
<化粧なんて何のためにするのだろう、と言う人がいる。
化粧で喉は潤せないし、お腹だって満たせない。
それでも、わたしたちは化粧をする。
美しさのため?
誰かのため?
あなたは、何のために化粧をする? >
そして最後に<生きるために、化粧をする。>という文字が表示され、CMは終わります。
このCMについて、ネット上では「生きるために女性たちが化粧を強制されてきたことを知らないのか」「したい人はすればいいけれど、生きるために必要なわけではない」「昔ながらの考えのおじさんが考えたようなキャッチコピー」といった否定的な意見が投稿され、Twitterで「#kaneboの新CMに抗議します」というハッシュタグも作られている状況です。
一方で、「”自分らしく生きる”という意味が伝わってきて好き」「素敵なCMだと思います」など肯定的な意見も見られました。
CMに賛否が出ていることについて、KANEBOの親会社である花王株式会社広報部に質問を送ったところ、7月20日に以下のとおり回答がありました。
①CMではどのようなことを伝えたいのでしょうか。
ひとが、自分らしく「生きていく」ためには、様々な方法があり、その1つに“化粧をする”という行為があると考えております。化粧には、年齢や性別に関係なく、誰にとっても、気持ちや行動を変え人生を豊かにする力があると信じているからです。このことをお伝えするために、世界各地から幅広い年齢のキャストを性別問わず起用し、この広告を制作いたしました。
②「生きるために、化粧をする。」とはどういった意味ですか?
繰り返しになりますが、ひとが自分らしく「生きていく」ためには様々な方法があり、その1つに“化粧をする”という行為があると考えております。化粧には、年齢や性別に関係なく、気持ちや行動を変え、人生を豊かにする力があると思っているからです。このことを、「生きるために、化粧をする。」というメッセージに込めました。
③どんな反響がありましたか?ネット上の炎上をご存知ですか?
さまざまな、貴重なご意見を頂戴しております。
④炎上に対してどのように受け止められていますか?
すべてを貴重なご意見として耳を傾けて参ります。そして、「I HOPE.」を掲げ、希望を発信するブランドとして、年齢や性別に関係なく、自分らしく「生きる」ために化粧をしたいと考える方を心から応援するメッセージと商品を、今後もお届けしてまいりたいと考えています。
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