月7度も黒人に職務質問する日本に「黒人差別」はないのか?

文=東江亜季子

政治・社会 2020.07.26 14:00

 「アメリカ人と付き合っている」
 「はっ……そうねぇ。白人?黒人?」

 現在の夫と交際していることを母に打ち明けた時、こんな会話をした。その後数カ月たって「あんた、まだその人と付き合っているの?」と言われ、口論になった。

 広大な米軍基地を抱える沖縄。

 この地での国際結婚は、対アメリカ人が7割弱を占める。それは軍人との結婚が多数である。75年前の地上戦の記憶をもち米軍基地に抵抗し続ける沖縄社会では、国際結婚・恋愛をする当事者にとって“軍人と関係をもつこと”が一つハードルとなる。それと同時に「白か黒か」、つまり人種でのハードルが一つある。

 私の周辺でアメリカ人と結婚をした人の中には「相手が黒人だから」という理由で、家族との縁を切られた人もいる。

 アメリカで起きた警察によるジョージ・フロイドさんの殺害に端を発して、世界でうねりのように起こっているBlack Lives Matter の抗議行動。黒人である私の夫も事件後、数日は精神的に打ちのめされたが、今はSNSでの啓発や、ダンサーとして教えている生徒たちに黒人の歴史を教え始めた

 なぜか。「日本にも黒人に対する差別はあるからだ。学ばないといけない」と彼は言う。

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東江亜季子

2020.7.26 14:00

WEBメディアディレクター兼フリーライター。前職は琉球新報社の記者で、くらし、地域、教育を取材し、教育講座開発などを歴任。戦後の米軍関係者と沖縄女性のもとに生まれた人が受けてきた差別や葛藤を取材し著書『私のポジション「沖縄×アメリカ」ルーツを生きる』を出版した。現在は、アメリカ人の夫とダンススクールFree∞Spirit Dance Academyや英会話塾、自治体の教育事業で次世代育成に務めている。

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