
吉本興業ホームページより
明石家さんまのバラエティー番組におけるセクハラ発言がまたもや問題視されている。
7月21日放送『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)でのことだ。この日は「新婚vsバツありvs独身 結婚は幸せなのか?SP」と題し、結婚生活について語る回が放送されていた。
そのなかで「仕事の付き合いで飲み会に行く夫を許せる?」といった話題になった時、シングルマザーで二児を育てる西山茉希が、実感のこもったコメントをした。
<子ども生まれて、その1、2年の間の旦那さんの過ごし方ってすごい重要だと思うんですよ。こっちが授乳やら睡眠不足やらで毎日『ワーッ!』となっている1、2歳の時、あまりにも飲み会を続けられると『いつまでも待っている女だと思うなよ!』っていう感情になってくるわけじゃないですか。お母さんにはなるんだけど、女として、妻としての寂しさって埋まることはないんですよ>
すると明石家さんまは次のように混ぜっ返した。
<だから、要するに、おっぱい・ミルクあげている時とか、お尻パッと触ったら嬉しかったんだ?>
さんまのこの発言にスタジオは非難囂々。西山と同じくシングルマザーの大島由香里は<それは違う……。もう余計イラっとします>と言い返すも、さんまは微妙なスタジオの空気に自らの意見を見直すこともなく、さらに続けた。
<女として見てほしいんやろ? 髪の毛ボッサボサでおっぱいあげて『もう〜!』とか言っている時に、(お尻を触るジェスチャーをしながら)『おいっ!』とかってやったら、『女として見てくれている〜』とかって、な?>
これに対し、最近第一子が誕生したばかりのチョコレートプラネット松尾駿が、<さんまさんの女性を見る見方がすごく下品ですよ>と冷静にツッコミを入れる。
松尾の発言にスタジオでは爆笑が生まれたが、さんまはよくわかっていない様子で、<それが女性じゃない?>と質問。松尾は<じゃないと思います>と毅然と言い放ち、さんまは<あ、そうか……>とつぶやいてコーナーは終了した。
『さんま御殿』の一連の絡みに、SNSでは「さすがに引いた」等、怒りを訴える視聴者の感想が多く投稿された。また、大御所芸人の時代にそぐわない発言に毅然とツッコミを入れたチョコレートプラネット松尾の姿勢を称える声も多い。
明石家さんまは確実に日本のお笑い、テレビを牽引してきた第一人者だ。しかしセクハラや女性蔑視的な発言が炎上する機会が、この数年で急増している。さんまは「会話を盛り上げるためのネタ」として女性ゲストに対するセクハラ発言を繰り返してきたが、むしろそれによって会話が「盛り下がる」ようになったのである。