嵐が活動ラストイヤーで「世界進出」した理由
「Turning Up」のミュージックビデオでは車に乗った嵐のメンバーがロサンゼルスの繁華街を走るシーンがあるのだが、日本では絶対に不可能な多くの見物客に囲まれながらの撮影を振り返り、相葉雅紀は語る。
<『J-POPと嵐を知ってね!』みたいな気持ちになった。気付いてもらいたいっていうか、覚えてもらいたい。あと1年ちょっとっていう時間が限られているというのも、大きいんだと思う>
嵐の世界進出にはファンの間でも賛否の意見がある。7月24日にはシングル「IN THE SUMMER」を配信リリースしたが、ファンからは「なんで今さら英語?」「これまでの嵐の曲の方が好きだった」と否定的な意見も少なくない。
嵐「IN THE SUMMER」に賛否「なんで今さら英語?」「発音が…」 ひたすら挑戦することを選んだ理由とは
嵐の新曲「IN THE SUMMER」がファンの間で賛否を呼んでいるようだ。 「IN THE SUMMER」は7月24日にリリースされた配信限定シ…
残りの活動期間も限られている状況では、世界進出したとしても努力の結果が出る前にタイムリミットが来てしまう可能性も十分考えられる。
それならば、これまでサポートしてくれた日本のファンに感謝を伝え、喜ばせる活動だけに集中すればいいような気もしなくもない。しかしそれでは、常にチャレンジを続けてきた20年以上の嵐のキャリアを否定することになってしまう。
だからこそ、嵐はこのタイミングで世界を目指すことにした。『ARASHI’s Diary -Voyage-』第10話で松本は世界進出プロジェクトについてこのように語っている。
<クローズして終わるのではなく、チャレンジして終えたいなと思っている>
<俺はやっぱりその、最後2020年のブレイクするタイミングまでひたすら挑戦するという道を選びたかったんだよね。2020年以降の嵐のことを考えても、メンバーそれぞれのことを考えても、嵐というグループにとっても、一番いい選択なんじゃないかなと>
「Turning Up」でメンバーが見せる心の底からワクワクした表情を見ると、最後まで嵐らしい活動を続けるために、やはり世界進出という挑戦は必要だったのだと納得せずにはいられないのである。
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