「女性が輝く社会」を作りたい政治家に、「男社会で生きるしんどさ」を直視してほしい

文=原宿なつき
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GettyImagesより

 首相官邸のホームページには、「女性が輝く社会をつくることは、安倍内閣の最重要課題のひとつです。すべての女性が、その生き方に自信と誇りを持ち、活躍できる社会づくりを進めてまいります」との文言が書かれています。

 「女性が輝く社会」とは、「女性が生き方に自信と誇りを持ち、活躍できる社会」のことを指しているようです。では、どういった社会であれば「すべての女性が、その生き方に自信と誇りを持ち、活躍できる」のでしょうか?

「女性が輝く社会」は、「女性の人権が軽視されない社会」だ

 私が思う「すべての女性が、その生き方に自信と誇りを持ち、活躍できる社会」とは、「女性の人権が軽視されない社会」です。

 女性の人権を軽視しないというのは具体的に、こういうことです。

・出産や育児で女性だけがキャリアが中断されることをよしとしない社会

・家事や育児・介護などのケア労働を女性だけに押し付けることのない社会

・性的対象化や環境型セクハラに日常的に行われることのない社会

・補助的労働・雇用の調整弁としての労働のみに「活用」されることのない社会

・誰かに養ってもらわなければ貧困化してしまうことのない社会

・「女性ひとりで子育て=貧困」にならない社会

(つまり、男女の賃金格差のない社会ですね)

・ものいう女性が「生意気・気が強い」と言われず、マンスプレイニングされない社会

・仕事場で女性のみにメイクや気遣いなどの追加労働を求められない社会

・配偶者を「主人・旦那」と呼ばれることのない社会

・夫婦別姓を選べる社会

・「主婦・主夫」には、男女どちらがなってもいい、というコンセンサスがある社会

・痴漢を含む性犯罪が「よくあること」で済まされない社会

・性差別はあってはならないと考える人がデフォルトの社会

・性被害にあったとき、安心して声を挙げることができ、加害者が罰せられる社会

・「女性の幸せはこれ」と決めつけられることのない社会

・中絶や出産が自分の意思で選べる社会

・「活躍」の名の下に、無償労働や安価な労働力であることを要求されない社会

 ……まだあるかもしれませんが、これを「性別によって、不利益を被ることのない社会」と言い換えてもよいでしょう。

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