
同じてりやきバーガーでもビックリするような違いが!
朝昼晩の食事時だけでなく、小腹が空いたときにも足を運びたくなるハンバーガーチェーン。各チェーンで個性豊かな商品が揃っていますが、なかにはチーズバーガーやエビバーガーなどのように、どのチェーン店にもラインナップされているような鉄板メニューも存在します。和風ハンバーガーの代表格として語られることが多いテリヤキバーガーも、そのひとつですよね。
そんなテリヤキバーガーの発祥が、実は大手ハンバーガーチェーン「モスバーガー」であることをご存知でしょうか。モスバーガー開業の翌年である1973年に誕生したテリヤキバーガーは、当初はあまり売れなかったものの口コミで評判が広がり、立派な定番商品となったんだとか。

テリヤキバーガー発祥の地「モスバーガー」
モスバーガーから誕生したテリヤキバーガーは、次第にほかのチェーン店でも取り扱われるようになりました。日本のハンバーガーチェーン最大のシェアを誇る「マクドナルド」では、1989年に「てりやきマックバーガー」が誕生。普通のハンバーガーで具材として使われるビーフパティではなく、ポークパティが使用された甘辛なてりやきマックバーガーは、期間限定メニューとして登場してからわずか2カ月でレギュラーメニューへと昇格しました。

業界不動のトップ「マクドナルド」
今回はそんなモスバーガーのテリヤキバーガーと、マクドナルドのてりやきマックバーガーを食べ比べ。テリヤキバーガーの元祖であるモスと、業界トップランナーであるマック、それぞれのバーガーの食感や味の違いを紹介していきましょう!
モス「テリヤキバーガー」は食感と一口ごとの味の変化が楽しい逸品

商品名が書かれたテープで留められています
「テリヤキバーガー」は334円(税別)で、レギュラーメニューの中では特別高くも安くもない標準的な価格。エネルギーはカロリーハーフのマヨネーズが使われているため、377kcalとなっています。

溢れんばかりのレタスの大ボリューム!
主な材料としてはレタスとマヨネーズ、醤油と味噌が使われたテリヤキソースがたっぷりとからめられたハンバーガーパティを使用。テリヤキソースがこぼれてしまわないように、紙包みに入れたまま食べるのがオススメです。

切ってみると各食材の厚みがさらに感じられます
口にすると、見た目のとおりバンズとハンバーガーパティが分厚くて食べ応えがあり、レタスがシャキシャキとして食感も豊か。さらに、一口目はレタスの水気が強くさっぱりとしていて、二口目はマヨネーズの風味がガツンとやってくるといったように、一口ごとでテイストが微妙に変化する独特な美味しさが感じられました。
シンプルな食材ながら何口でも、何度でも食べたくなるような奥深さがあるのが、モスの「テリヤキバーガー」と言えるのではないでしょうか。
マック「てりやきマックバーガー」はマヨ味強めのジャンク風味?

専用の包装紙に包まれています
「てりやきマックバーガー」の価格は340円(税込)で、110円や200円といった低価格の商品が充実しているマックのレギュラーメニューの中では比較的高めな値段設定です。エネルギーもマヨネーズに近い風味のスイートレモンソースが使用されているためか、やや高めな478kcal。

ごまバンズからも和の雰囲気が漂います
主な材料にはテリヤキソースをからめたテリヤキポークパティとスイートレモンソース、レタスが使われています。また、上部のバンズにはごまが振りかけられたものが使用されていて、ビジュアルからも普通のハンバーガーとは一線を画していますね。

バンズとパティのワイドさがよくわかる断面図
口に運ぶとまず印象に残るのは、スイートレモンソースの風味。ソースの甘味と酸味のパンチが強く、ジャンキーなテイストが楽しめます。テリヤキポークパティはぎっしりとしているため見た目以上にボリュームたっぷりで、テリヤキソースはスイートレモンソースとのバランスを考えてか、甘味よりも辛味が強く感じられました。また、バンズのごまもちょうどいいアクセントとなっていて好相性。
口当たりからして明らかにハイカロリーな「てりやきマックバーガー」でしたが、ある意味ではファストフードらしいファストフードと言えるかもしれません。
同じてりやきバーガーでここまで違う!? モスとマックで徹底比較

左がモス、右がマック。ごまがある分マックのほうが華やか?
ここまで紹介してきたモスの「テリヤキバーガー」と、マックの「てりやきマックバーガー」を比較してみましょう。まず値段はモスが334円(税別)、マックが340円(税込)とわずかにマックが低価格ですね。エネルギーは377kcalのモスと478kcalのマックで、マックが約100kcalも上回っています。

左がモス、右がマック。縦と横のボリュームの違いがよりはっきりとわかります
モスは縦に厚みがあり、マックは横に広がっているため、一見するとモスのほうがボリューミーに見えるかもしれません。……が、実際に食べてみるとマックのパティの密度が高いため、ボリュームと言う意味では大きな差は感じられませんでした。
一方で、食感や風味については、個々の食材の味が楽しめる多層的な味わいのモスと、ソースの主張が強いため同じ味が最後まで楽しめるようになっているマックとで、大きく異なっていたのが印象的。
総合的に見ると、食材それぞれの食感や風味を楽しみたいという方はモスの「テリヤキバーガー」を、ジャンクフードらしいテイストを堪能したいという方はマックの「てりやきマックバーガー」を選ぶのがベターではないでしょうか。
もちろん、両方とも美味しいテリヤキバーガーであることは間違いなく、値段も大差ないため、好みとは違うものをあえて試してみるのもオススメです。