「女子大生フレッシュヌード」とは何だったのか 女子学生を「女子大生」という商品に仕立てたメディアの罪

文=小林哲夫
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「女子大生ブーム」への突入

 女子学生というより、「女子大生」ということばが消費されていく。1980年代はそんな時代の始まりだったと言えよう。

 女子学生の四年制大学進学率は12%台を低迷するが、90年代後半になると、30%近くまではねあがっていく。

 反面、女子学生を「女子大生」という闘う武器を手に入れた。「女子大生ブーム」である。

 本書は「闘う女子学生」が大きなテーマになっているが、「女子大生ブーム」を描写するにあたって「闘う」の意味がまるで違うのではないか、と受け止められるだろう。社会と向き合うなかで、具体的に生活改善、政治を良くするために「闘う」ことと、「女子大生ブーム」で女子学生がメディアに登場することとしっかりシンクロしない。しかし、「女子大生ブーム」によって、女子学生が自分たちを「商品」として利用する社会のあり方は見えたはずだ。それを逆手に徹底的に享楽にふける、あるいはキャリアアップにつなげるなどして、キャンパスを離れて自分なりの生き方を追い求めている。それもまた「闘い」なのだと筆者は考える。

 女子学生の歴史において、「女子大生ブーム」は、良くも悪くも女子学生がさまざまな舞台を与えられ脚光を浴びた時代である。

▼つづく

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「女子大生フレッシュヌード」とは何だったのか 女子学生を「女子大生」という商品に仕立てたメディアの罪の画像2 ウェジー 2020.08.10

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