ランサーズで“フェミニストを叩く記事”の依頼、1本648円 「『フェミニストが嫌い』『男女平等の主張が苦手』な人向けの共感してもらえる記事を」

文=宮西瀬名
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「安倍政治を応援」コメント欄への書き込み依頼も

 特定の属性を貶め、人々の分断・差別を煽るタイプの依頼ばかりではない。2017年には「政治系サイトのコメント欄への書き込み。保守系の思想を持っている方」のタイトルで、「安倍政治を応援している方」「テレビや新聞の左翼的な偏向報道が許せない方」「産経新聞の論調に好感を持っている方」を対象にした依頼が掲載されたこともあった。

 つまり、依頼主が運営している政治系ニュースサイトのコメント欄に、いわゆるネトウヨの論調で書き込みをしてほしいという仕事内容だ。恣意的な“ネット世論”を作るための工作が本当に存在することを知らしめた。

 また同じく2017年、衆院選で愛知7区から当時無所属の山尾志桜里氏が対抗の自民党議員を下して当選を果たしたが、投票日の翌日にランサーズには「愛知7区の無効票が多すぎ!山尾志桜里の選挙区に何が起こったか!?」というタイトルの記事を作成してほしいという依頼が掲載された。こちらの報酬額は800円だ。

 このような依頼によって作られたwebサイトの「記事」は、数え切れないほどあるということだろう。信用すべきでない情報があまりに多く溢れすぎている。こうしたデタラメな情報を撒き散らすサイトの温床になっていることについて、ランサーズの責任も問われるべきではないか。

 ちなみにランサーズ株式会社の秋好陽介社長は、今年2月25日に安倍晋三首相と会食。すでに新型コロナウイルスによる混乱が日本を覆いつつある時期で、政府の対策が急がれる中、安倍首相と秋好社長との会食は2時間半にもおよんだ。

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