長瀬智也が『鉄腕DASH』で「こりゃ死ぬな」と漏らした命懸けNG企画

文=秘密のアツコちゃん
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『IWGP』から『ムコ殿』、愛され長瀬智也の快進撃

 その後の2000年には今でも語り継がれる『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系)のマコっちゃん役が。若かりし山下智久くんもご出演していたこのドラマは通称『IWGP』と呼ばれ、脚本は宮藤官九郎さんで、監督は堤幸彦さんという異彩を放つゴールデンコンビ。それに次から次へと話題の人が出演して、どのシーンも目が離せなかったのよね。

 キング役の窪塚洋介さんや、佐藤隆太さん、阿部サダヲさん、坂口憲二さん、妻夫木聡さん、西島千博さん、高橋一生さん、きたろうさんに、渡辺謙さんという錚々たるメンバー。堤監督のどんなムチャぶりにも果敢に立ち向かっていく長瀬くんにはホント驚いたし、大物俳優さんを前にしても堂々としていて一歩も引けを取らないしね。ぶくろ近辺でロケをしていて、たまに人が集まりすぎてトラブルが起きても平然としてたし度胸たっぷりでね。

 2001年の『ムコ殿』(フジテレビ系)では一転しておちゃめなムコ殿を演じて、役名の桜庭裕一郎名義で激中歌『ひとりぼっちのハブラシ』をリリース。当時は女帝・Kプロデューサーの「長瀬智也好き好き攻撃」が止まらなくて、愛情たっぷりのドラマになったというわけ。

 続いて2001年の『ハンドク!!!』(TBS系)は堤監督の本領発揮とも呼べる作品で、二宮和也くんとともに堤ワールドを思いっきり堪能させてくれて。長瀬くんは全力投球で"一番"という役を演じていたから、その熱さは画面を通しても伝わってきたわよね。

 あるシーンで瀕死のニノを蘇生させるため、心臓マッサージを施したんだけどね。何たって長瀬くん演じる一番は全力だから、生き返らないはずのニノが思わず全力マッサージに耐えかねて「痛ッ」と小さくつぶやいてしまったの。もちろん悪気なんて全然なくて、撮り終わってから胸を押さえてうずくまるニノを見て「どうした?  エッ、ごめん。俺か? あ〜力が入りすぎたぁ」と慌てて謝っていた長瀬くん。ろっ骨にヒビが入っていないか、みんなで心配しちゃったぐらいだけど、大丈夫でほっとしたわ。

 2004年の『彼女が死んじゃった。』(日本テレビ系)では後に東山紀之さんの奥様になる木村佳乃さん、そして深田恭子ちゃんと「両手に花」共演。同年のスペシャルドラマ『弟』(テレビ朝日系)では石原慎太郎さんの役を演じたっけ。外国人のエキストラさんともすぐに仲良くなって、激しいアクションシーンでもスタントマンなしで挑んでたなぁ。父親役の渡哲也さんも「長瀬さんは男が惚れる男で最高の役者」とベタ惚れしてたもの。

 そして2005年の『タイガー&ドラゴン』(TBS系)では再び岡田准一くんと共演。岡田くんが「モニターチェックをしていて、自分の演技を見て、あんなに大声で笑う人を初めて見たよ」と笑いながら言ってたけど、全力で振り切る演技も繊細な演技もお手のもの。以前、桐谷健太くんのことを書いた時にもちょっと触れたけど、『タイガー&ドラゴン』クランクアップの街中ロケでのトラブルでも、慌てず騒がずの長瀬くん。ホント、肝が据わってるわ。

 そしてそして話題を振りまいた2006年の『マイ★ボス  マイ★ヒーロー』(日本テレビ系)も、かなりいろんな場所でロケをして。偶然なんだろうけど、共演していた手越祐也くんと田中聖くんは2人とも退所していて、今度は長瀬くんが退所。何という巡り合わせなのかしら?  でもTOKIOの主題歌『宙船』は名曲だし、ドラマ名物のプリンでも食べながら『宙船』を聴いて見直してみるのも一考かも。長瀬くん演じるマッキーの顔芸も忘れられないわ。

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