
ビジュアルからして全然違う。最高額バーガーを食べ比べ!
日本にはさまざまなハンバーガーチェーンが存在していますが、基本的にはどの店もファストフード店らしく早い、安い、美味いの3拍子が揃っているイメージがあるのではないでしょうか。そこで少し気になるのは、各チェーンのレギュラーメニューで最も高額なハンバーガーはどんな商品で、どれほどのクオリティなのかということです。

47都道府県すべてに店舗を構える「マクドナルド」
1971年に日本で1号店がオープンしてから49年もの長きにわたって愛され、約2900の店舗を構える「マクドナルド」。そのレギュラーメニューで最高額の商品は「グラン クラブハウス」(2020年7月現在)で、2種類の肉を代表とする8種の具材が使われた豪華なハンバーガーとなっています。

日本発ハンバーガーチェーンの「モスバーガー」
一方で、1972年に日本で誕生した、マクドナルドに次ぐハンバーガー業界2位の売上を誇る「モスバーガー」の最高額レギュラーメニューは、「グリーンバーガー」(2020年7月現在)。大豆由来の植物性たんぱくを使用したソイパティや、ほうれん草ピューレーが練り込まれたグリーンのベジタブルバンズなどが食材に使われている、健康志向なハンバーガーです。
肉やチーズもふんだんに使われたガッツリ系の「グラン クラブハウス」と、野菜と穀物がメインになっているヘルシーな「グリーンバーガー」。同じ最高額のレギュラーメニューでも、マクドナルドとモスバーガーでは全く毛色が違う商品となっているのが面白い。今回はそんな両チェーンの最高額ハンバーガーを、実際に食べ比べていきましょう。
ふたつの肉と野菜のバランスが絶妙なマック「グラン クラブハウス」

茶色と黄緑でスッキリとしたデザインの専用包装紙
マックの最高額バーガー「グラン クラブハウス」の価格は490円(税込)。低価格なレギュラーメニューが充実しているマックらしく、最高額でも500円を切る値段設定になっています。エネルギーは2種類の肉やスライスチーズを挟んでいるためか、527kcalと高め。

バンズをはみ出すほどボリューム満点なスモークベーコンとレタス
材料にはビーフパティ、スモークベーコン、レタス、トマト、スライスオニオン、ホワイトチェダースライスチーズが使われており、最高額なだけあって具材の種類が豊富です。

やや厚めなバンズが高級感を演出
口にしてみると、柔らかなビーフパティに硬めのスモークベーコンと異なる2つの肉で食感が楽しく、しかしながらトマトの酸味と水気のおかげでくどさを感じない良バランスが印象的。クリーミーで旨味の強いソースも美味で、贅沢なだけでなく少し上品さを感じさせる絶品ハンバーガーでした。
ベジタブルバンズの存在感が爆発しているモス「グリーンバーガー」

商品名を記載したシールが目を引きます
モスの最高額バーガーである「グリーンバーガー」は538円(税別)と、600円に迫る値段設定。エネルギーは動物性食材が使われていないため、レギュラーメニューでは最も低い299kcalとなっています。

名前に相応しくバンズも具材も緑がたっぷり
材料としてはソイパティとトマト、細切れレタス、グリーンリーフ、トマトソースが使用され、特徴的な緑色のベジタブルバンズには、ほうれん草ピューレーが練り込まれています。包装紙から出さないまま食べると、細切れレタスとトマトソースをこぼしてしまわずに済みますよ。

切ってみるとパティが大豆由来であることがよくわかります
いざ実食。やはり一番気になるのは、牛や豚といった肉を使用しない大豆ベースで作ったソイパティの味でしょうが、ビーフパティやポークパティと比べると淡泊であっさりした味わいといった印象。好き嫌いが別れるところでしょうが、肉のガツンとした旨味を求める方にはあまりオススメできないかもしれません。もちろん野菜好きの方や健康志向の方には、ソイパティがばっちりハマるはず。
次に驚いたのは、バンズに練り込まれたほうれん草の風味の強さ。ほうれん草バーガーと言っても過言ではないほど、ほうれん草の香りや甘み、苦みがダイレクトに感じられました。ですが、トマトの酸味と甘み、細切れレタスが風味や食感のアクセントになっているため、全体的には味のバランスが取れたハンバーガーでしたね。
工夫がつまったマックとモスの最高額バーガーを忖度ナシで比較!

左がマック、右がモス。上から見るとマックのほうがやや大きめ
全くコンセプトが異なるマックとモスのレギュラーメニュー最高額バーガー。値段とエネルギーについても対照的で、マックの「グラン クラブハウス」は490円(税込)で527kcal、モスの「グリーンバーガー」は538円(税別)で299kcalと、それぞれ大きな差があります。

左がマック、右がモス。厚みに関してはほとんど同じに見えます
ボリュームは使用している食材の種類と数の違い、横の大きさの違いからマックのほうが多め。食感については、マックはビーフパティとスモークベーコンで、モスは細切れレタスでそれぞれ飽きが来ないような工夫をしています。味そのものはそもそものコンセプトが180度違うため一概に比較できませんが、マックは肉とソースが主体、モスはソイパティとバンズが主体となっていて、バランスの取り方が全く異なっていますね。
価格に対するボリュームと肉を食べたいならマックが、ほかにない珍しさと健康志向で選ぶならモスがオススメでしょう。まぁ最終的には肉が好きか、野菜(というよりほうれん草)が好きかで選ぶことになるかと思います。それぞれレギュラーメニューでは最高額ということもあって、工夫を凝らした逸品となっているため、興味が湧いたという方はぜひ一度試してみてくださいね。