最初から高い評価を受けていたミイヒだが、その後、さらなる成長を見せてJ.Y. Parkを驚かせることになる。
東京合宿のボーカルテストで中島美嘉「雪の華」を歌った際はJ.Y. Parkに<上手過ぎたので、最後まで聴きたくて歌ってもらいました。14歳だなんて信じられません>とまで言わせている。
韓国での個人レベルテストでは、Wonder Girlsの「Nobody」を披露。最愛の恋人と別れなければならない心の苦しみを歌った歌詞を実感として理解できなかったため、ひとつひとつ言葉を紙に書き出して感情表現を分析するなど、努力してつくりあげたパフォーマンスは圧巻で、このシーンを『Nizi Project』全体のハイライトと評価するファンも多いほどだ。
J.Y. Parkはミイヒが歌っている最中に思わず<上手すぎる…>とひとり言をつぶやいてしまうほど「Nobody」のパフォーマンスに心を打たれた様子を見せ、その後の講評は実質的な“デビュー確定”とも言えるようなものだった。
<あっという間に終わってしまいました。最初のワンフレーズを歌い始めた瞬間に、キューブをあげようと思いました。その後にどんなミスをしたとしても、キューブをあげようと思いました。でも、ミスするどころか、どんどん上手に歌っていました。ダンスも完璧だったし、歌も完璧だったし、感情もしっかり伝わってきました。
練習生として評価をするべきか、歌手として評価をするべきか分からないぐらい、まったく練習生には見えませんでした。他の事務所の練習生だったら、心の底から悔しかったと思います。奪いたいと思うくらい>
誰もがミイヒのデビューは確定と思っていたが、最終審査直前でスランプに陥ってしまう。15歳の肩には重いプレッシャーがのしかかっていた。