巷ではプラスチック製買い物袋が有料化され、みなさまも買い物袋を別途持参する習慣がつくようになったのではないでしょうか。
経済産業省と環境省が提示している「プラスチック製買物袋有料化実施ガイドライン」(令和元年12月)によれば、「本制度では、小売業に属する事業を行う事業者は、商品の販売に際して、消費者がその商品の持ち運びに用いるためのプラスチック製買物袋を有料で提供することにより、プラスチック製買物袋の排出の抑制を促進するものとし、2020年7月1日から全国で一律に開始する」とあります。
今回の取り組みで、改めてご自分の買い物スタイルを見直した方も多いと思います。ご多分に漏れずわたしも鞄に買い物袋を入れて持ち歩いておりますが、鞄を持たず手ぶらで家を出ることもあって、店に着いてから「しまった!」となるシーンも多く経験しております。
使用していない際にはコンパクトで、実際に使用する際には必要な容量を持ち、丈夫で畳みやすい──そんな買い物袋をお探しではありませんか。
今回ご紹介するシンクエアロ・スピードバッグは、そんな貴方のお眼鏡に適う画期的な製品です。
シンクエアロ・スピードバッグは見た目は紙のように見えますが、タイベック® と呼ばれるデュポン社が独自開発した高密度ポリエチレン不織布でできています。
タイベック® は0.5〜10ミクロンのポリエチレン繊維をランダムに積層することによって不織布にしたものです。優れた透湿・防水性能を持ち、抜群の強度と耐久性能を保持した製品で、建築資材として透湿防水シートに利用されています。建築途中の住宅などで、壁が白い紙のようなシートに覆われているのをご覧になったことがあるかと思います。あれが建築用タイベック® です。また、医療用原菌包材や化学防護服などにも幅広く使われている素材でもあります。
そのタイベック® を使用した本製品は、軽量でありながら高い耐久力を併せ持っています。
素材の厚さは0.21mm、重量はわずか25gです。使用時のサイズは幅340mm×奥行140mm×高さ330mmで、取っ手部分がさらに140mmあります。
購入時は180mm×100mmに折りたたまれています。使い込んだあとでも、この折り目にそって簡単に最小サイズまで折りたたむことができます。
拡げたデザインは、まさにお店でもらっていたプラスチック製買い物袋そのものです。ただプラスチック製買い物と異なるのは、重量物を持っても持ち手が細くならないこと。ペットボトルとか重たい野菜とかを購入すると、お店でもらう袋って手に食い込みますよね。シンクエアロ・スピードバッグは持ち手の幅が約50mmあって丈夫にできています。また上部で端を縫い合わせて筒状にしているのですが、その縫い目が握った際に持ち手の幅の減少を抑制しています。
積載重量の限界は公表されていませんが、2リットルのペットボトルを3本入れてもまだ余裕があります。
以前は白しかバリエーションがありませんでしたが、今回のプラスチック製買い物有料化に合わせ新色が発売されました。鶯カーキ、クラフトブラウン、グレー、スモーキーピンクの4色が追加色です。
本来、タイベック® は白色の素材です。白以外の製品は表面が塗装され、内側はタイベック® の地の色である白のままになっています。また塗装ですので、使用しているとだんだんとひび割れて色が落ちてきます。わたしはこれは「味」だと思っているのですが、気になさる方はそういう素材であるということをご承知置きの上、購入を検討してください。
手ぶらで出かける際でも、折りたたんだままズボンの尻ポケットに収まります。玄関先にひとつ置いたり、玄関ドアにマグネットで貼っておいたり、あるいは財布と重ねて机上に置くなどすれば、出かけるときに忘れないで済みます。また軽量小型ですので、どんな鞄にでも邪魔にならず放り込んでおくことができます。丸洗いできますので、衛生的でもあります。
普段はコンパクトで、使う際にスタイリッシュな買い物袋をお探しの貴方に、ぜひお勧めしたい製品です。
(他故壁氏)