BTSへの“抗議”はもはや言いがかり? 2018年の事件とその後の対応を振り返る

文=wezzy編集部
【この記事のキーワード】
なぜ「#BTSのFNS出演に抗議します」はトレンドになったのか 2018年の事件とその後の画像1

BTS公式Twitterより

 BTSが8月26日放送『2020FNS歌謡祭 夏』(フジテレビ系)に出演するにあたり、Twitter上では「#BTSのFNS出演に抗議します」というハッシュタグが拡散され、一時はトレンド入りする騒動になった。

 この動きに反応した脳科学者の茂木健一郎氏が<ビルボードのチャート#1を何回もとり、世界中にアーミーと言われる熱狂的なファン(いろいろな言語でつぶやいているのを見る)BTSが、出演してくれるんだったらそれは良いことでしかないでしょ>(原文ママ)とツイートすると、これも炎上。一体なぜBTSへの“抗議”が起こっているのか。

 SNSでの“抗議”を見てみると、それはメンバーのジミンが着ていたTシャツに原爆投下時の画像がプリントされていたとして問題となった、2018年の「原爆Tシャツ」騒動を引き合いに出しているものばかりだった。

BTSは原爆被害者の団体と対面して謝罪している

 しかし、「原爆Tシャツ」に関して、BTS側は謝罪と反省を表明している。

 2018年11月に、「原爆Tシャツ」と、ナチスを彷彿とさせる小道具をグラビア撮影やライブで使用した件について、公式ホームページ上で経緯を説明したのだ。以下、その一部を引用する。

<“音楽とアーティストを通して全世界の人々に癒しと感動を届けよう”というのがBig Hitの存在理由です。また、多様性と包容の時代を生きていく中で考慮しなければならない要素が増えたことは、私共にとっても挑戦的な課題ですが、これを十分に遂行するために最善の努力を尽くしております>
<今後も、この度問題提起された事案だけでなく、さまざまな社会、歴史、文化的な背景に対する理解を基盤に、Big Hitおよび所属アーティストが活動する上で、細部にわたって気を配り、私共によって心に傷を負う方がいないように、さらに注意を払います>

 また、被爆者団体の日本原水爆被害者団体協議会と、ユダヤ系人権団体のサイモン・ウィーゼンタール・センター(SWC)にも謝罪を行った。

 BTS側の事務所代表者が訪れたことを受けて、ネット上では日本被団協に抗議声明を出すよう求める声も高まっていたが、日本被団協の木戸季市事務局長は、次のようにコメントしている。

<私たちの目標は、人類は核兵器と共存できないという理解を広げ、世界から核兵器を廃絶することだ。この願いに反する各国指導者の言動や核実験などには、抗議活動を続けてきた>
<こうした表現を巡る問題では、対決や分断を煽るのではなく、対話を通じてお互いの理解を深める方が望ましい。核兵器とはどういうものなのか、何が問題なのかといった点を巡り、話し合いをしていきたい。BTS側にもそう説明し、一致した>

1 2

「BTSへの“抗議”はもはや言いがかり? 2018年の事件とその後の対応を振り返る」のページです。などの最新ニュースは現代を思案するWezzy(ウェジー)で。