
『モーニングショー』公式サイトより
続く猛暑に、熱中症で搬送される人が後を絶たない。消防庁によると、8月17日〜23日の1週間で熱中症での救急搬送は全国で1万人を超え、前年の同時期より増加。その約半数にあたる55.3%が、65歳以上の高齢者だ。熱中症予防のためにエアコンを使用することがさかんに推奨されていても、その死亡者の約8割はエアコンを使用していないというデータもある。
8月26日放送の情報番組『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)にも、エアコンを使うことが苦手な人物がいた。コメンテーターの浜田敬子氏だ。浜田氏は以前から番組内で「エアコンが苦手」だと明かしている。
羽鳥アナは熱中症予防の3本柱である水分補給、適度な塩分摂取、そしてエアコン使用について言及すると、話題を浜田氏へ振る。浜田氏は<私のために毎週ありがとうございます>と前置いた上で、
<進歩してます私も。ずっとつけていると朝冷えるので、でも(冬の)ふかふか布団はしまっていて出したくないので、朝切れるようにして、またタイマーでつけるようにしています>
とコメント。しかし、この方法は熱中症対策には不十分なようで、谷口栄喜医師は就寝時のエアコン使用による寝冷えや朝のだるさの原因、その解消法について解説した。
ここから、エアコンをつける派とつけたくない派の論争が勃発。冷房が苦手な男性や冷房をつけたい女性もいると思うが、なぜか「涼みたい男VS冷えたくない女」のような構造に話は進んでいく。
コメンテーターの玉川徹氏はエアコンが苦手という女性の声が紹介されると<ほらきた><危ないね~>といちいちツッコみ。
浜田氏がオフィスなど公共の場でのエアコンが低く設定されていることに言及し、快適な温度を同じレベルにするためにもスーツなど男性の服装をもう少し薄着にしてはとコメントすると、玉川氏は以下のように反論した。
<オフィス寒いって言う人って女性が多い。女性だからってことではないが、家で夜寝るときとかに、私はエアコン苦手っていう先入観から(熱中症になりそうな環境で寝ることで自律神経が乱れて)悪循環に入って、車にちょっと乗ったくらいで具合が悪くなっちゃうんじゃないって。そのへん男も女も一緒だと思う。男でタクシーに乗って冷えましたっていう人はあまりいないですよ>
一方、谷口医師は冷静だ。手足が冷えても体の中は冷えておらずその温度差が問題であり、それが自律神経やホルモンバランスを崩すのだと指摘。また、性別で肌の厚さや汗のかきかたは違うため、女性のほうが寒さを強く感じるのは当然だそうだ。
谷口医師は、年齢とともに、寒さを感じる細胞が減っていくことも説明し、「あまり暑くない」と感じる高齢者の言葉に嘘はなく<(熱中症は)誰もがありうる。高齢者が悪いわけじゃない>と付け加えた。