『とくダネ』新型コロナ感染者来店で店名公表は仕方ない? 地域差が浮き彫りに

文=柴田さとみ
【この記事のキーワード】
『とくダネ』新型コロナ感染者来店で店名公表は仕方ない? 地域差が浮き彫りにの画像1

『とくダネ!』公式サイトより

 現在、一部自治体で行われている「新型コロナウイルスの感染者が確認された飲食店の店名・施設名を公表する」という措置は、内外から賛否が分かれている。8月28日放送の『とくダネ!』(フジテレビ系)でもこの措置をクローズアップ。有識者の声や実際に名前を公表された店舗・施設への取材を通じて、メリット・デメリットについて議論した。

 番組では、クラスターが発生した店舗から「感染者が一人来店しただけで店名が公表された」という中華料理店など、複数の実例を取り上げられた。店の中には、ネット上での感染者の特定から誹謗中傷、「閉店した」という誤情報を拡散されるなどの被害に遭ったところもあるという。

 キャスターの小倉智昭は、ネットの影響力の大きさに言及し経営者を案じた。

<店名公表はかなりの影響力があります。(平時でも)ネットでちょっと余計なこと書かれただけで一気に売上落ちるわけですから>

 コメンテーターの中瀬ゆかり氏は<個人情報の特定は受け取る側のマインドの問題でもある。個人情報の特定や誹謗中傷をする根底には不安もあるのでは>と指摘。

 一方、専門家・二木芳人氏は店名公表について、「誰が感染者と接触したか」という情報の重要性を提示しながら、処置への理解を求めた。

<お客さんがたくさん来店されて感染リスクの高くなってしまうお店では、調査だけで全ての接触者を追うことは難しい。ですからお客さんのほうから声をあげてもらうためにも、公表は仕方ない部分があります>

都市部と地方では「納得」と「不満」の割合に違い

 また番組では、取材した店舗が「店名公表に納得しているか」という独自の視点で考察を加え「納得」と「不満」の境界を探っている。その結果、「都市部と地方で違いが生じている」という仮説を提唱。

<都市部にある店舗は感染者に接触した人を追いづらく「感染拡大防止のためには(公表は)仕方ない」と納得しやすい。逆に地方の店舗は接触者を追いやすいため「公表は不要だし、地域住民に感染者の個人情報まで特定されてしまうリスクがある」という考え方ではないか>

 さらに、調査の段階で関係者を追えているにも関わらず公表されてしまった店舗・施設からは、都市部・地方に関わらず「接触者を把握できているのになぜ……」という反応が出ており、柔軟に対応できていない措置の問題点も指摘した。

 都市部と地方で違いが生じている理由について、コメンテーターの河崎環氏は、地方ほどコロナへの恐怖は大きいと推測している。

<“村八分”をしてしまうのと同じような心境ですよね。地方ほどそういった反応が多くなってしまうのは、まだ感染者が少なく地域全体でコロナに対して過剰に恐怖しすぎているのかもしれない>

「『とくダネ』新型コロナ感染者来店で店名公表は仕方ない? 地域差が浮き彫りに」のページです。などの最新ニュースは現代を思案するWezzy(ウェジー)で。