YouTuberヒカルに「ヤラセ」指摘 それでも「面白ければ別にいい」? テレビと大きな違い

文=千葉佳代
【この記事のキーワード】

 YouTuberのヒカルが公開した動画『【カメラ止めろ動画出したら訴えるぞ】毎日嘘の閉店セールしてる店の闇暴いたら逆ギレしてきてブチギレ口論になった…』に、「やらせ感がすごい」と疑うコメントが集まっている。

 この動画は、閉店セールを謳って連日セールを行っている店に突撃し、店の商品を全て購入すれば閉店してくれるのかという検証を行ったもの。ヒカルは閉店セール中の店に入り、商品を買い占め、32万円の代金を支払った。男性店員は「マジっすか!?」「うわ~、よかった~」としきりに驚き、感謝を表していた。

 しかし3日後。ヒカルがその店を訪れてみると、件の店の中の商品は補充され、何も変わった様子もなく閉店セールが続行されていた。

 「うわうわ、普通にやっとるっぽい」とヒカルは呟き、店に突入。すると、昨日は朗らかでフレンドリーだった店員の態度もがらりと変わり、チッと舌打ちしながら「(カメラを)やめろって、撮ってんだろ絶対「え、何? 何が聞きたいの?」とタメ口で威圧する。

 ヒカルが「警察に行っていいですか?」と聞くと、店員はオーナーを呼ぶと言い出し、「こちらも警察や弁護士など出すがいいのか」と脅す。ヒカルも「全然いいっすよ」と強気な態度を崩さない。

 オーナー側は、他の店舗が同時に閉店して、多店舗に在庫が残っていたからこちらで売ることにした、と言い訳をするが、ヒカルは「期限が決まってるでしょ、閉店セールって。ずっとずっと閉店セールやってるっておかしいじゃないですか」と追及。「いいだろ! 別に誰も損してねえんだから! 安くなってて、誰も損してねえんだよ」「嘘ついてねえよ!」と店側も叫び、音声のみの修羅場が繰り広げられた。まあ確かに誰も損をしていなさそうだ。

 最後に店側は「今日で閉める」「必ずする」と宣言。翌日、ヒカルが店に行くと、店は閉まっており、『テナント募集』の張り紙が貼られていた。

 この動画が出されると、「面白い!」というコメントが多数ついた反面、「やらせでは?」という声も非常に多く集まった。

 やらせではないかと指摘されているのは以下の理由からだ。

・店内のBGMがない
・閉めた次の日にすぐに「テナント募集」の紙を貼るのは変。まだ賃貸契約も残っているはず
・外観に店の名前が出ていない
・「セール」と書かれた紙の作り込みが甘すぎる
・店舗の内装が空き店舗。什器もなく、ハンガーラックとワゴンのみ
・店頭在庫が上代で32万は少なすぎる
・撮影許可をお願いせずに撮影しながら入店して、撮影してもいいですか? と聞いているが、本来なら撮影許可を得てから撮り始めるはず

 ヒカルは過去に、祭りくじを全て購入すれば辺りはあるのかという『当たりはなかった?祭りくじで悪事を働く一部始終をban覚悟で完全公開します』という動画で4400万回再生。仙台の的屋の闇を暴いた『削除覚悟…警察同行で祭くじのテキ屋を摘発する一部始終を警察に止められたけど全部見せます』で2000万回再生。ぼったくりバーについて行く『お菓子とコーラだけで9万円請求?ぼったくりバーに潜入調査したら闇深すぎたから会話全て公開します』で1400万回再生など、類似動画で大きな数字をたたき出してきた。莫大な軍資金を元にしたこの手の動画は、ヒカルの超人気コンテンツだ。

 「(ヤラセでも)エンターテイメントとしてすごく面白かった」「YouTubeは暇つぶしだから面白かったら何でもいい」とヒカルの動画に肯定的な視聴者も多く、結局のところYouTubeとはそういうものなのだろう。

 テレビではヤラセが発覚すると番組を打ち切ることもあるほどの影響があるが、YouTubeは運営ルールさえ違反しなければ「なんでもアリ」。「闇を暴く系」はトラブルに巻き込まれる可能性も高いので、「ヤラセなら安全で良かった」という視聴者もいるくらいだ。これほど多くの信者、いや視聴者の支持を得ているヒカルは、もはやYouTubeでは無敵かもしれない。

「YouTuberヒカルに「ヤラセ」指摘 それでも「面白ければ別にいい」? テレビと大きな違い」のページです。などの最新ニュースは現代を思案するWezzy(ウェジー)で。