『とくダネ!』古市憲寿氏が「日本だけが大麻を使った人を極悪人のように裁く」と問題提起 伊勢谷友介逮捕で議論

文=柴田さとみ
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『とくダネ!』公式サイトより

 伊勢谷友介が大麻所持の容疑で逮捕され、テレビワイドショーはこの話題を大々的に扱っている。逮捕の翌日となる9月9日放送の『とくダネ!』(フジテレビ系)では、大麻に関する日本のルールについて、出演者が議論を交わした。

 2012年2月には、Twitter上で大麻について意見交換もしていたという伊勢谷友介。「大麻には人生が崩壊していく怖さがある」というユーザーの意見に対して、伊勢谷は<大麻で人生崩壊するのは難しいと思うけどな。それならお酒の方が簡単だ>と主張していた。

 これを取り上げた『とくダネ!』は、多幸感を覚える作用のある成分・THC(テトラヒドロカンナビノール)が0.3%未満のごく少ない麻については「ヘンプ」と呼び、産業利用する価値もあるものだと紹介しながらも、現在の日本のルールに則れば禁止されているものに変わりはないと強調。その上でコメンテーターの古市憲寿氏が、そのルールを見直す局面に来ているのではないかと持論を展開した。

<日本の歴史的には、GHQが大麻を禁止した。だけど当のアメリカは、さまざまな州で合法化が進んでいる。社会的に見ても、少なくとも医療用大麻については合法化している国は多いなかで、日本だけが大麻を使った人を極悪人のように裁くことがいいのかというと、そろそろ時代に合わなくなってきているのかなという気がしちゃいますね>

 するとMCの小倉智昭氏は、<ほかの国がどうであろうと、日本では法律的にやってはいけない薬物なのだから手を出しちゃいかんでしょう>と反論。また、大麻は覚醒剤などと比べると依存性は低いとされながら、取引で発生する金銭が反社会組織の資金源になっている現実もある。

 これについて古市氏は<いずれはブラックマーケットにお金を流さないように、どうバランスを取っていくのではという議論になっていくのでは>とコメント。同じくコメンテーターのデーブ・スペクター氏は、<アメリカでも犯罪組織に資金が流れないことと、警察が別のことにマンパワーを使えるという合理的な理由で(合法化されたが)、「やっちゃおう」というノリではない。(アメリカと比べて)日本はまだ捕まる人が少ないから、止められるという考え方があると思う>と意見を述べた。

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