男女問わず性教育が不足している
男女各10人程度の回答であるため統計として一般化できるものではありませんが、このアンケートから女性だけ性知識が不足しているという印象は受けませんでした(今回は、緊急避妊薬の効果についても、コンドームの年間避妊失敗率も、女性の方が知識がありました)。
ほぼ全員が「緊急避妊薬が入手しやすくなってもコンドームは必要」と回答しており、緊急避妊薬の知識の有無にかかわらず、コンドームの使用は必要と考えている傾向が見られています。
避妊の知識は「性行為を一生しない」というわけでなければ必要ですし、予期せず性被害や事件に巻き込まれてしまう、身近な人から相談される場合なども考えれば、誰もが知っておいた方がよい知識なのではないでしょうか。
本・インターネット・YouTube…大人が性教育を学び直すコンテンツ
現状、日本の性教育は十分とは言えず、知識不足な大人はたくさんいるでしょう。大人が性教育を学ぶにはどうすればいいのか、いくつかご紹介します。
まず本で学ぶという方法があります。意外と性教育に関する本ってたくさんあるんです。今回ご紹介するのは『おうち性教育始めます』(フクチマミ 村瀬幸浩 著・KADOKAWA)です。保護者向けに子どもにどう教えればいいかという視点で描かれており、プライベートパーツ、生理、避妊、男性器・女性器の構造など基礎的な部分から学べます。子どものいる大人向けに書かれている本ですが、漫画形式で読みやすいですし、子どものいないアラサーの筆者が読んでも勉強になりました。
子どものための性教育の本を、大人も読んだほうがいい
「3歳〜10歳が実は大切!」と帯に書かれた、『おうち性教育始めます』(フクチマミ 村瀬幸浩 著・KADOKAWA)なる本を買ってみました。私に…
次にご紹介するのはインターネットサイトです。NPO法人PILCONのホームページ内にある恋愛・性の悩みと疑問の解決サイト「HAPPY LOVE GUIDE」では、からだの仕組みや妊娠・中絶の知識、コンドームの使い方など、テーマ別にイラストや動画とともに解説されています。
また、医師などの専門家とママクリエイターで作る「命育」では、お父さんお母さんが性教育のノウハウを学べます。子どもから「赤ちゃんはどうやってできるの?」と聞かれたときの伝え方など、保護者が直面する具体的な悩みの解決のヒントとなるでしょう。
文字を読むのが苦手な方にはYouTubeもおすすめです。産婦人科医の高橋怜奈先生のチャンネルや、
助産師のシオリーヌさんのチャンネルでは、幅広く性に関するトピックを扱っています。
大人こそ性教育の“答え合わせ”をしよう 性教育YouTuberシオリーヌさんインタビュー
「安全日には避妊しなくても妊娠しない」「射精するときだけコンドームをつければ大丈夫」「オーラルセックスでは性感染症対策は必要ない」 これらは…
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