近年、台湾からやってくる文房具が熱い、なかでもTWSBIをはじめとする筆記具の人気が著しく、これまで定番とされてきたヨーロッパのブランドに迫る勢いを見せている。
そんな中で、2019年日本に上陸したばかりのIWI(アイダブルアイ)のシヴィライゼーションシリーズは万年筆ユーザーが注目を集めているブランドです。

新しいブランドIWI
1985年に台湾で創業したIWI(International Writing Instryment)は、主に欧米の大手筆記具メーカーのOEMとして万年筆などの製造をしてきました、2015年から自社オリジナルブランドの筆記具の販売に乗り出し、日本では2019年秋に、輸入代理店が決まり全国の主な文具店の店頭に並ぶようになりました。
タピオカや小籠包など、台湾のフードやスイーツがブームになっている日本ですが、実は台湾ブランドの文房具も今大きなムーブメントになっています。

文明を意味するシヴィライゼーション
IWIが販売する万年筆ラインナップのひとつCivilaization(シヴィライゼーション)は「文明」意味する言葉で、それぞれ古代文明をモチーフにした6種類のモデルが並びます。
・オリジン(黒を基調にしたモデル「起源」を意味する)
・モアイ(イースター島のモアイ)
・アトランティス(伝説の失われた大陸)
・グレートウォール(世界最大の城壁「万里の長城」)
・コロシアム(古代ローマの闘技場)
・エイシェントエジプト(金を基調とした古代エジプト)
*本記事の写真はオリジンを使用
私たち日本人にとってもっと身近な筆記具といえば、小学校から使い親しんだ鉛筆です。六角形の形状は持ちやすく筆記時においてペンをホールドし易いといったメリットがあります。
シヴィライゼーションシリーズは私たちに親しみのある六角形を採用した万年筆で、尻軸にキャップを差し込んだ時に、一直線に並ぶ統一されたスマートなシルエットはまるで鉛筆そのものです。

転がりにくい六角形
シヴィライゼーションシリーズは、書斎だけなく外へも連れ出してあげたくなるほどのスリムなデザインで、カフェの小さなテーブル上でも、六角形の形状はコロコロとこれがり落ちる心配はありません。ノマドユーザーはもちろん、カフェでノートを広げたい人にももれなく安心がついてきます。

真鍮削り出しのボディ
シヴィライゼーションシリーズの魅力のひとつに真鍮削り出しのボディーが挙げられます。手にした時に存在感のある重さと高級筆記具の持つ質感を兼ね備えて、持つ人に所有する満足感を与えてくれます。

鉄ペンなのにしなやかなペン先
鉄ペン(スティールペン先)と呼ばれるペン先はカリカリとした書き心地が特徴で、高額の万年筆につかわれている金ペンのしなやかな書き心地とは明らかに筆記感が異なります。
ドイツのヴォックス社製の鉄ペンを採用したシヴィライゼーションシリーズは、金ペンに引けを取らないしなやかな書き心地です。低価格で金ペンのような書き心地を求めるユーザーにはオススメしたい万年筆です。

オールインワンの安心感
パッケージには、シヴィライゼーション本体の他に、インクカートリッジ、コンバーターに加えて缶ペンケースまで付属しているので、購入したその日から使い始めることができます。
ごく一般的な万年筆の場合、「純正のインクカートリッジをご使用ください」の注意書きがありますが、シヴィライゼーションシリーズは普及率の高いヨーロッパ標準タイプのカートリッジを採用しているので、万年筆を取り扱っている文具店なら容易に入手が可能です。
さらに、コンバーターも標準で付属しているので、自宅にある万年筆インクボトルの利用できます。
専用コンバーターは別売りのケースが多いなかで、はじめから付属しているシヴィライゼーションシリーズは、初心者にも優しいオールインワンの万年筆です。

まるで洋書のようなパッケージ
IWIのこだわりは、万年筆だけでなくパッケージに活かされていて、洋書のような装丁のデザインは、本棚に収納すると万年筆の箱にはまず見えません。
万年筆ユーザーにはよくあるお話で、家族に内緒で購入した万年筆はバレないように箱はこっそり処分してしまうことがあるそうですが、シヴィライゼーションなら本棚に並べておいても、見つかる心配は…少ないでしょう。
まとめ
長年、欧米のOEMメーカーとして技術を育んできたIWIは、品質はもちろんのこと、個性的なデザインやユニークなパッケージなど、既存のメーカーにはない意欲的なプロダクトを展開しています。手に馴染むデザインとコストパフォーマンスにも優れたシヴィライゼーションシリーズは、自分の万年筆コレクションに加えたくなる1本です。
メーカー IWI(台湾)
シリーズ シビライゼーション 2020年現在全6種類
(オリジン/アトランティス/モアイ/グレートウォール/コロシアム/エイシェントエジプト)
価格 ¥8000ー(税別)
ペン先 鉄ペン(金メッキ仕上げ)
字幅 EF(極細)/F(細字)