大坂なおみ選手の優勝を批判する「日本人の側の問題」

文=柴田さとみ
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  また、大坂選手のスポンサーである日本企業の関係者は、「テニスのプレーでもっと目立ってほしい」「「黒人代表としてリーダーシップをとって、人間的にも素晴らしい行為だとは思うが、それで企業のブランド価値が上がるかといえば別問題」「人種差別の問題と本業のテニスを一緒にするのは違うのでは」などと毎日新聞の取材に答えている。

 だが大坂選手は大会前の8月、「タイム」紙での対談記事で、「多くのアスリートは発言するたびにスポンサーを失うことを恐れています。私の場合、多くのスポンサーが日本の企業なので、本当にそうです。彼らは、私が何について話しているかわからず、困惑したかもしれません。でも、何が正しいのか、何が重要か、話さなくてはならない時は訪れます」と覚悟を語っていた。彼女は、行き当たりばったりで感情をぶつけているわけでは決してないのだ。

 日本においてたとえBLMを他人事と感じているとしても、大坂選手のアクションを否定し「スポーツとメッセージを分けて」などと要求することがいかに傲慢か。これは、日本にいる私たちの問題だ。

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大坂なおみ選手の優勝を批判する「日本人の側の問題」の画像2 ウェジー 2020.06.18

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