なぜTwitter JAPANは児童ポルノアカウントを野放しにしているのか 男子児童の性的な写真多く、フォロワー数1000人超えのアカウントも

文=藤谷千明
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Twitterの対応は十分と言えるのか

 児童のインターネット事情に詳しいITジャーナリストの鈴木朋子氏はこう語る。

「警視庁のネットを通じた性被害調査も、近年は毎年Twitterがトップなんです。Twitter自体はアメリカのWEBサービスですが、こんなに多くの子供が利用しているのは日本くらいだと思われます」

 スマートフォンにも各携帯電話キャリアにも、フィルタリング機能があり、未成年がスマートフォンを契約する場合、フィルタリングは必須とされている。

「未成年が契約する時に、携帯ショップがフィルタリングの説明をすることは法的に義務化されています。しかし、フィルタリング機能をオンにしていると、LINEや大手ブログサービスも弾かれてしまうため、子供としては不便ですよね。それで親に頼んで解除してもらったり、自分でパスワードを探って、フィルタリングを破ったりするケースもあります。法律施行前のスマートフォンや、親の名義を利用しているなど、“抜け道”は多数あります」(鈴木氏)

 Twitter JAPANも、19年3月に「児童の性的搾取に関するポリシー」を公開している。

「Twitterでは、児童の性的搾取に該当するコンテンツやこれを助長する行為を一切禁止しており、非常に深刻なTwitterルール違反とみなします。(中略)児童の性的搾取についての表示、共有、またはリンクを貼ることは、その意図にかかわらず、描写された児童の再犠牲者化につながります。児童の性的搾取を助長または賛美することで児童を危険にさらしうるコンテンツも同様です」

 このように、かなり厳格にポリシーを設定している。しかしながら、このポリシーの公開から1年以上経過した現在も、該当するコンテンツが野放しになっている印象は否めない。そもそも13歳以下のTwitter利用は禁止されているはずだが、そのルールも形骸化しているのが現状だ。

 事実、筆者が児童ポルノを報告するフォームへ、自身の半裸と思われる公開している男子児童アカウントの報告を行うとともに、児童ポルノへの取り組みを質問してみたところ、レスポンスはなく、アカウントもそのままの状態であった。

 日本では児童ポルノの所持が法律で禁止されている。また未成年との性行も条文等で処罰の対象となっている。

 一方、上述したTwitter JAPANの「児童の性的搾取に関するポリシー」を読む限り、児童ポルノ画像を表示・共有する行為は禁止しているものの、そうした画像を享受する側への対応は取られていないように見える。

 ポリシー違反を犯しているアカウントを凍結したとしても、新しいアカウントを作成するだけで「いたちごっこ」は終わらないかもしれない。しかし提供する側だけでなく、享受する側への対応を厳しくすることは無意味ではないだろう。

 SNSサービスはあくまで「場」を提供する存在であり、使い方でトラブルが起きるのは、ユーザーのリテラシーの問題という考え方もある。リテラシーをあげるために、児童や保護者に対する啓蒙も大切ではある。しかしながら、それはTwitter JAPANが現状を野放しにてよい免罪符にはならない。

 5月26日、「一般社団法人ソーシャルメディア利用環境整備機構(SMAJ)」は、ネット上の名誉毀損や誹謗中傷問題に対して緊急声明を出した。Twitter JAPANはLINEやFacebook Japanとともに、SMAJの中心的存在である。ユーザーの安全を考えるのであれば、本稿で触れたような問題にも精力的に取り組んでほしい。

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