BTS、3年前の解散危機を乗り越えて。彼らは“プレッシャー”といかにして対峙したか

文=wezzy編集部
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 映画シリーズ2作目となる『BRING THE SOUL:THE MOVIE』は、2018年5月リリースの『LOVE YOURSELF 轉 ‘Tear’』がビルボード総合アルバムチャート(Billboard 200)で1位を獲得し、世界的にBTSへの注目が最高潮に達した時期のツアーを追っている。

 ここでは特に身体的な疲労が描かれた。最もショッキングなのは、2018年10月のロンドン公演でJUNGKOOKが足をケガしてしまう一幕だろう。

 この日、JUNGKOOKは開演直前のウォーミングアップ中にかかとを負傷。歩くことすら困難な状況で医療チームも駆けつける騒ぎとなった。診断の結果、傷口が広がる可能性もあることから医療チームは出演中止を促すが、JUNGKOOK本人はステージに出たがり、他のメンバーとも衝突。結局は椅子に座って歌だけの参加となった。その様子をカメラは克明に映し出している。

 他にも、JIMINがダンスによる疲労で足を痛め満身創痍な様子を見せたり、喉の不調で思うように歌えなかったVがコンサート終演後に涙する場面があったりと、世界ツアーに伴った苦難を描いていた。

成熟したBTSが向かう次なる目標とは

 前2作とは違い、『BREAK THE SILENCE: THE MOVIE』にはこうした描写はほとんどない。むしろ、SUGAは「あなたにとってツアーとは?」といった質問に淡々とした口調で「日常」という答えを返している。BTSも周囲のスタッフも、世界ツアーや超大規模なスタジアムツアーに慣れつつあるのかもしれない。

 もちろん、その背後には名声やプレッシャーと対峙する葛藤があり、悩みはいまでも尽きてはいないのだろう。映画のなかではリーダーのRMが休暇中に博物館へ行ったり、植物を育てたりといった過ごし方をする理由を「イカれないため」と説明する場面もある。

 しかし、世界的なトップスターの仲間入りをして数年が経ち、経験を積んで大人になることで、名声やプレッシャーとの上手な付き合い方を身につけつつあるのが、これまでの映画の描写と見比べるとよく分かる。

 BTSは8月21日にリリースしたシングル「Dynamite」がビルボード総合シングルチャート(THE HOT 100)で2週連続1位を獲得した。これまでシングルチャートでは首位を獲ることができなかったが、ついにその目標まで到達した。

 名声やプレッシャーとの折り合いをつけられるようになり、心身ともに安定したBTSはかねてより掲げている「グラミー賞にノミネート」の目標へ向かって進み続けるだろう。

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