
Getty Imagesより
ネット通販で商品を購入する際に、購入者が書き込んだ商品のレビューを参考にする人は多いだろう。大手ネット通販サイトAmazonの場合は、実際に購入した商品を星5つで評価した上で内容についてコメントできる。しかし、それも鵜呑みにできるものではない。
9月23日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)では、ネット通販における“やらせレビュー”の実態に切り込んだ。
Amazonでは、対価と引き換えにレビューを書き込んだり、他の人に代わって投稿したりすることを禁止行為として明記している。しかし、ITジャーナリストの三上洋氏によると、アルバイトとして悪質なレビューを書き込ませるといった手口が増えているそうだ。
<数年前のやらせレビューは、だいたいは日本語がおかしかった。(海外の)業者が日本語の翻訳でレビューを書くという低レベルなものでしたが、最近は日本人にアルバイトを依頼して、巧妙になってきている。SNSや仕事仲介サイトでも見かける>
やらせレビューには、主に2種類ある。「自社の商品に高評価をつけるタイプ」と「他社の商品に低評価をつけるタイプ」だ。
レビューがほしい企業は、仲介者に依頼し、仲介者がSNSなどを通じて投稿者を募集。投稿者は、実際の商品を購入した上でしかレビューできないため、購入してから、決められた星評価、文字数、期日に沿った投稿を行う。なお、レビュー確認後、商品代金は仲介者から返金される。報酬と共に無料で商品も手に入るということから、割のいい小遣い稼ぎになっているようだ。
しかし『スッキリ』に登場した仲介者やレビュー投稿者は、「罪悪感はないのか」という問いかけに対して、いずれも「ない」と答えている。
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