
竹内結子さん/GettyImagesより
9月27日に急逝した俳優の竹内結子さん。トップ俳優の突然の訃報は大きな衝撃をもたらし、多くのワイドショーがWHOの自殺報道ガイドラインを無視しセンセーショナルに報じた。さらに10月1日発売の週刊誌では、彼女の生まれ育った環境や過去の結婚相手、現夫との関係などを滅茶苦茶に書きたてている。
特に「女性セブン」2020年10月15日号(小学館)の内容は酷く、<三浦春馬さんとの最後のキスシーン 「私も死にたい」の共鳴>との見出しで、竹内さんと三浦春馬さんが“特別な関係”であったようなことを匂わせている。
竹内さんと三浦さんはドラマ『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)の劇場版『コンフィデンスマンJP -ロマンス編-』(2019年5月公開)および『コンフィデンスマンJP -プリンセス編-』(2020年7月公開)で共演。『ロマンス編』では、二人のデートやキスシーンもあった。
同誌によると、竹内さんと三浦さんはキスシーンを機にぐっと距離を縮め、撮影現場ではいつもふざけ合っていたという。その様子は<年の差が10歳もあるなんて感じさせないほど>だったそうだ。
また、二人とも自分の人生よりも役としての人生を生きる性格であり、<現実と役柄の境界線が曖昧になるタイプ>だと分析。その結果、三浦さんの自死によって竹内さんも<私も死にたい><死んでもいいかな>と共鳴してしまったのではない……かとのテレビ関係者の証言を掲載している。
身近な共演者であった三浦さんの自死が竹内さんのメンタルに影響を与えた可能性もあるのかもしれない。しかしあまりに行き過ぎた憶測で、この書きぶりは竹内さんと三浦さん、そして双方の遺族に対しても失礼極まりないものと言える。
ましてや竹内さんには、残された夫と子どもがいる。14歳の長男は、こうした報道を目にしてどのように感じるだろうか。
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