NiziU人気の一方で…オーディション番組に韓国で問題指摘の声相次ぐ

文=momotoxic
【この記事のキーワード】

 しかし一方で、韓国ではオーディション番組の問題点が指摘され始めている。その最たるものが、Wanna OneやIZ*ONEを生んだ大人気オーディション番組『PRODUCE 101』(Mnet)シリーズである。

 2019年放送『PRODUCE X 101』では、有料の視聴者投票も含めデビューメンバーを決定したはずだったが、いくつかの事務所から番組制作側への賄賂の存在が露呈したことで、たちまち問題となり、日本にも不正スキャンダルの情報は伝わった。

 結果として番組関係者が逮捕される事態にまで発展し、『PRODUCE X 101』からデビューしたグループ・X1は解散。その影響は前シーズンの『PRODUCE 48』にもおよび、IZ*ONEは一時期活動休止状態に追い込まれてしまった。苦労の末に決定したデビューも、そのような不正によって取り消し状態にあったことで、メンバー本人だけでなく、番組の視聴者やファンも心を痛めることとなった。

オーディション参加者がSNSで炎上する危険性

 また、オーディション番組に出演している練習生という段階で、ネチズンによるアンチ行為の被害にあうケースも多々ある。視聴者からの投票が重要となってくるオーディション番組では、そのような一部の声による影響も少なからず受けるため、練習生の人生を大きく左右することにもなってしまう。

 最近でも、BTSの所属事務所・Big Hitエンターテインメントが手がけたオーディション番組『I-LAND』(Mnet/2020年6月〜9月)で、日本人メンバーのケイが過去のSNS投稿を発掘されて炎上。ファイナルまで駒を進めながらもデビューグループ・ENHYPENのメンバーに選ばれることができなかった。これが脱落の決定的な理由かは議論が分かれるだろうが、まったくの無関係ではなかっただろう。

 『テラスハウスTOKYO2019-2020』(Netflix、フジテレビ系)に出演していた木村花さんがネット上でバッシングに遭った事件をきっかけに日本でもリアリティ番組の危険性が認識されるようになったが、オーディション番組でも同様の問題が起きる可能性がある。

 過酷な状況でデビューのチャンスを掴むために奮闘する練習生のためにも、オーディション番組の在り方については随時、見直していくべきであるだろう。

 NiziUが華々しいデビューを飾ろうとしている中、これに影響されて日本でも『Nizi Project』のようなオーディション番組は増えていく可能性がある。だが隣の国の芸能界で起きているこうした問題に学び、より健全な番組をつくるため、細心の注意が必要となってくることは忘れてはならない。

(momotoxic)

1 2

「NiziU人気の一方で…オーディション番組に韓国で問題指摘の声相次ぐ」のページです。などの最新ニュースは現代を思案するWezzy(ウェジー)で。