女性議員入閣の少なさを「女性の実力不足」「特に何とも思わない」と言い放つ理解不足

文=宮西瀬名
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性別によって評価・昇進は左右される

 そもそも、女性活躍推進につきまとう「女性に下駄を履かせるのか?」といった疑問・不満の声は、政治だけに限らず様々なシーンで聞かれる。これは男性自身が履いている下駄に気付いていないからだろう。

 男性がごく当たり前に受け止めている環境そのものが「下駄」だったりもする。その最たる例が、2018年に発覚した東京医科大学の不正入試だろう。同校は入試で女性受験者の得点を下げており、その後、順天堂大学、北里大学、聖マリアンナ医科大学でも女性受験者に対する不適切入試が行われていることがわかった。

 また、少々古いデータになってしまうが、日本経済新聞社と株式会社マクロミルが2014年に協力して行ったアンケート調査によると、「男性部下と同じように仕事を割り振る」、「男女区別なく評価し、昇進させる」と回答した男性上司は半数程度だった。つまり、女性と男性で与えられる業務が異なり、性別によって評価や昇進の判断を不当に変えられているということだ。

 女性に対する「配慮」のつもりでそうしている、という職場もあるかもしれない。また、女性へ与える業務を「負荷が軽い」「楽をさせている」と認識し、「女性はずるい」「それこそ男性差別だ」などと憤る人々もいる。だが、性別を根拠に扱いを変えることに問題があるのだ。

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