「2ウェイカラーマーカーマークタス」新発売! “2トーンカラー”「マークタス」との違いを徹底解剖

文=他故壁氏
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 2020年、コクヨはふたつの「マークタス」を発売しています。

 ひとつは2月に発売した、ひとつのペン先に2つの異なるカラーチップを搭載した2トーンカラーマーカーのマークタス。

 もうひとつは、9月に発売になった、ペンの両端に異なるペン先を搭載した2ウェイカラーマーカーのマークタスです。

 商品名はいずれも「マークタス」なので混同しやすいのですが、仕様が異なり、それに伴い用途も変わってきます。9月に発売された2ウェイマークタスが2月発売の2トーンマークタスに置き換わるのではなく、両者は使用状況によって使い分けるべき製品なのです。

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「2ウェイカラーマーカーマークタス」新発売! 2トーンカラー「マークタス」との違いを徹底解剖の画像2 ウェジー 2020.03.16

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 2トーンマークタスは以前田下愛さんが紹介されていた通り、ペン先は片方にしかありません。チゼル(くさび型)チップが2つ搭載されており、同系色で濃淡が異なるカラーマーカーになっています。最も強調したい部分は濃いカラー、次点でマークしておきたい部分は淡いカラーなど、1本で2種類の使い分けが可能です。軸をくるりと半回転させるだけで色を変えることができますから、カラーを頻繁に変えてラインを引く方に最適です。

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 また2トーンマークタスは片方がカラー、片方がグレーになったタイプも用意されています。グレーは単体で使用する場合、引いた箇所を「目立たなくさせる」効果があります。例えばテキストを読んでいき、読み終わった部分で強調が必要なかったところ、再度読み返す必要がなかったところをグレーアウトさせることが可能で、線を引き終えると「強調はカラー」「グレーは不要/既読」と際立たせることができるのです。

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 2トーンマークタスはこのチップ形状が最大の特徴ですが、2色のチップが並んでいる構造上、ペンとしては若干太いデザインでした。ですが、9月発売の2ウェイマークタスは、外観上大きな特徴はありません。片方にチゼルチップ、片方に極細プラチップを搭載し、両端にキャップをつけた、よく見かけるカラーマーカーのデザインバランスを踏襲しています。

 では、2トーンマークタスにない2ウェイマークタスの特徴とは何でしょうか。

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 実は、チゼルチップ側で引くラインと、プラチップ側で書く線の「濃さ」が異なるのです。同系色のカラーですが、線幅0.3ミリの極細プラチップで書かれた文字は、くっきりはっきりと読めるよう濃さが調整されています。

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 通常は視認が困難と思われる黄色も、極細プラチップで文字を書いてみるとはっきりと読むことができます。

 もともとマークタスのラインは目がチカチカしない、比較的渋めの色合いを持っています。チゼルチップでラインを引いてから、その脇に極細プラチップで追記情報を書き込むと、同系色で統一されたカラーが美しく映えます。これだと、あとで見返したときに判りやすく綺麗な紙面づくりに役立ちますね。

 極細プラチップ側が同系色ではなく、グレーカラーになっている製品も同時に発売されました。これは同系色の場合文字が濃く「強調色」になっていたのとは対照的に、実に淡く控えめな配色で、完全に文字は「控えめの補足メモ色」になっています。

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 そして2トーンマークタスと異なり、グレーは1色ではありません。それぞれピンクであればピンクグレー、グリーンであればグリーングレーと、同系配色を意識したカラーがセットされているのです。僅かな差ではありますが、実際に書いてみるとただのグレーより味わいがあり、確かに心地よいカラー配色だと判ります。

 個人的に面白いと思ったのは、極細プラチップで書いた文字にチゼルチップでラインを引くやり方です。同系色ですが重要な点がさらにはっきりと浮き出す、効果的な使い方が可能です。

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 あと、マークタスは6本パックで買うと、パッケージが収納ケースになっています。各社ともケースは個性が出るところですけど、コクヨはチャック袋形式でおしゃれにまとめてきましたね。

 ノートをより綺麗に、より統一感のあるカラーで取りたい、でもペンをむやみに増やしたくない。そんな時、マークタスは強い味方になります。ラインを引くことが主であれば2トーンマークタス(ひとつのペン先に2色が出るタイプ)、極細ペンで文字も書きたいときは2ウェイマークタス(ペンの両端にチゼルと極細のペン先があるタイプ)を選択するといいでしょう。

 また、ラインによるグレーアウトをメインに使用される場合、2ウェイマークタスにはチゼルチップ側がグレーの製品がありませんのでご注意下さい。

 毎日のノート作りに精を出している学生諸氏は元より、新聞や雑誌、またはレジュメや資料にラインマーカーが欠かせない社会人の方にも、いちど使ってみていただきたい製品です。

(他故壁氏)

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