
ENDRECHERI『NARALIEN』(ジェイ・ストーム)
KinKi Kidsの堂本剛がラジオ番組で関ジャニ∞の安田章大に言及。病気と付き合いながら芸能活動を続けている安田のことを「頼もしい」と語っていた。
『KinKi Kidsどんなもんヤ!』(文化放送)10月5日深夜放送回にて、リスナーのメールから安田章大について話を振られた堂本剛は、<ここ数年は安田ともいろいろ話したりとかするんですけれども>とプライベートな交流を明かした。
安田のことを<非常に真面目な子だし、心優しい子なんでね。いろいろ本当に考えながら、一生懸命前向いて頑張ってるなあっていう、たくましいなという気がしますよ>と褒めた剛。二人の会話が“ここ数年”で増えたのは、お互いに病気と付き合いながら活動していくと決めたからだろう。
堂本剛は突発性難聴を発症。パニック障害とも10代からの付き合いだと公表している。安田章大も2017年に髄膜腫の手術を受けたことを公表し、後遺症についても明かしている。
堂本剛は続けて、<僕も体患ったり、心患ったりしながら生きてきてますけれども、彼も本当に大変ななかね、生きてきてるなと思うし。後輩ですけど、頼もしいなと思うし、心配だなと思う部分もあるけれども、『すごく前向きで明るく、まっすぐ生きてるから偉いな』なんて、いつも思ってます>と、安田への思いを述べた。
ふたりの共通点は、病気のことを隠さず詳らかに話し、「無理はしない」という生き方のロールモデルをファンに示し続けているということだ。
安田は公の場に出る時は必ずサングラスをつけているが、これは手術を受けて以降、光を目にすることでふらついたり、頭が痛くなるからだと公言している。また、腫瘍のある箇所が言語・記憶力を司る部分であったため、セリフ覚えが遅くなったり、言葉が出にくくなる症状があったことも明かしている。
アイドルという職業は夢を売る商売だが、そういった立場にある安田がそうした話をするのには意味がある。2020年9月23日放送『news zero』(日本テレビ系)のインタビューで安田は、そうした等身大の自分を見せる背景にあるメッセージをこのように説明していた。
<『これ以上(自分が)できないパフォーマンスはもうしません』っていう意味も込めているんですよね。やっぱり、芸能界に生きている人たちっていまでも、どこかで無理をしているんじゃないのかと思ってしまう>
<『無理はしてない。そういう姿をちゃんと見せます』。そういうアイドルもいていいんじゃないのかな>
日本社会では“頑張る”ことが尊ばれるため、仕事でも勉強でも家事でも育児でも、皆が知らず知らずのうちに頑張り過ぎてしまう。その結果、身体や心を壊してしまう──安田の発信するメッセージによって気持ちが軽くなる人は多いはずだ。
1 2