
GettyImagesより
10月12日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)では、「Go To トラベル事業」で発生している新たな問題点をクローズアップ。キャンペーン利用者に配られる「地域共通クーポン」が、本物であるにもかかわらず店舗で“偽物”と判断され、利用できない事態が発生しているという。
観光庁から店に配られているマニュアルによると、クーポンの偽造防止で確認すべきポイントは小さく印字された「TRAVEL」の文字や、コピーをすると濃く浮かび上がる「COPY」の文字など。
しかし、『スッキリ』が取材した店の関係者は「文字がつぶれているかなどの判断が難しい」と嘆いており、偽物か本物かわかりづらいようだ。番組では、「文字が薄いから本物ではない」と利用を拒否された利用者の声も紹介した。
さらに、日本テレビが入手したクーポンを比較してみると、本物のクーポンながら実際に「TRAVEL」の文字がかすれている物も散見される。
この問題について観光庁は、印刷に個体差が出ていることを認め、問い合わせに対して個別に対応していることを明かした。
MCのお笑いコンビ・ハリセンボンの近藤春菜は<うーん…。これは消費者側もお店側も悪くないというか…、なかなか見分けがつかない>と、双方の“被害者”に同情。また、コメンテーターの俳優・小澤征悦は、<この映像見てるだけでも、印刷の文字があれだけ違いますもんね。良かれと思ってやっていること(偽造防止)が違う方向に向かってしまうのは残念>と述べた。
一方で、読売新聞特別編集委員を務める橋本五郎は、ここからどう改善させていくかが重要だと指摘。
<根本的に、わかりやすくすると偽造される可能性が高まる。逆にわかりにくくすると、今回のように誤解が生じてしまう。だから、一度出してみて不備があれば改善すればいい。その改善を早く対処することが大事>
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