野放しだった女性アスリートの性的消費、「透け透け衣装」などメディア側の視線にも大きな問題

文=wezzy編集部
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GettyImagesより

 女性アスリートが性的な意図で写真を撮影され、SNSで拡散されるといった被害を防止するため、日本オリンピック委員会(JOC)は対策を講じる考えを示した。

 報道によるとJOCが動き出したきっかけは、今年8月ごろ、陸上の日本代表経験もある複数人の女性選手から、競技中の胸やお尻を無断で撮影される被害の相談があったからだという。

あらゆる競技の女性アスリートが性的に消費されている

 今回のJOCの対応は、正直「やっと」という感想だ。日本社会では、女性アスリートの競技中やユニフォーム姿の写真や動画は、“当たり前”のように性的に消費されてきた。

 Twitterやネット掲示板では、テニスやバレーボール、陸上、ゴルフ、体操、フィギュアスケートといったあらゆる競技の女性アスリートの写真が、「エロい」「抜ける」といった言葉と共に拡散されている。

 特に陸上競技の選手に対してその傾向は強く、ネット上では少し検索しただけでも、恐らく無断で女性陸上選手の大会や授賞式の様子を、体を中心に撮影した動画が上がっている。動画に付けられているコメントも、性的な意図で鑑賞しているものばかりだ。

 そうした土壌を培ったのは、紛れもなくメディア側の責任も大きい。同様の視線で女性アスリートを鑑賞し、性的なものとしてその情報や写真を発信し続けてきた。そして何年も前から、いくら何でもおかしいという議論は出ていたのだ。

 8年前、2012年9月に「Asagei plus」が掲載した体操の田中理恵選手(現在は引退)についての記事は、もっとも露骨な事例と言える。

 その記事は、カメラマンが競技中に田中選手にハプニングが起こることを期待してカメラを構えていたものの、田中選手は恥骨部にテーピングをして「エロ激写」を封じていたという内容。記事内には、田中選手が性的な意図で写真を撮られることに、所属する日体大や彼女の父親が抗議しているともあったが、それでも悪びれないのだから驚くしかなかった。

 近年は露骨なものは徐々に減ってきているが、今月13日に「現代ビジネス」が掲載したロシアのフィギュアスケート・スタニスラワ・コンスタンチノワ選手の競技中の写真をまとめた記事は、いまだに「プレー中の美ボディ」「美モモが凄い」「透け透け衣装」といった表現を使用していた。これが選手への褒め言葉になると本気で考えられるのだろうか。

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