
『バチェロレッテ・ジャパン』instagramより
10月9日よりAmazonプライム・ビデオで配信が始まった『バチェロレッテ・ジャパン』。人気コンテンツの最新シリーズでMCを務めるナインティナインの岡村隆史に、視聴者から異論の声が相次いでいる。
『バチェロレッテ・ジャパン』は主人公である“バチェロレッテ”の福田萌子さんをめぐり17人の男性が争う婚活サバイバル・ショー。シーズン3まで製作されている人気番組『バチェラー・ジャパン』の性別を逆転させたコンテンツとして放送開始前から注目を集めていた。
しかし、放送が始まるとSNS上ではMCの岡村に対する不満の声が噴出。Twitterでは「ナイナイ岡村さん、この番組に最も適さないコメントばかり」「人を見た目で判断し過ぎだし、視聴者にマイナスな先入観を与える発言多くてどうも好きになれないなぁ」といった声が多く投稿されている。
問題は主にふたつで、岡村の女性蔑視的な発言と、日本以外の国や地域にアイデンティティーをもつ人に対しての差別的な言動である。いずれも意図せず出てしまっている言動かもしれないが、意識した方が良いのではないか。
まず、エピソード1の冒頭、『バチェロレッテ・ジャパン』を見るにあたっての意気込みを岡村はこのように話していた。
<『所詮僕なんて……』みたいなのがやっぱりあるから、『こういうふうにして女性をモノにするんや!』っていうのをこれで勉強したいなと思っているから。同じ手を使うてやろうかなと思ってる。ホンマに>
「女性をモノにする」という表現は使い古された言い回しだが、男性が女性を虜にするというだけでなく“支配する”という印象を与えてしまう。
岡村は4月に『ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で「コロナが明けたら経済的に苦しくなった美人が風俗店に入るのを楽しみにしている」と期待を寄せたことで大炎上した。
この件を受けてラジオ復帰した相方の矢部浩之は、4月30日の放送にサプライズ出演して岡村に「公開説教」。
矢部は岡村の過去のエピソードをあげ、岡村が女性を過度に敵視するか崇めるかの価値観に囚われていることを指摘した。
<敵として見てんねやと、女性を、まあコンプレックスあるしな、何個かコンプレックスになった理由の相手も知ってるけど>
その上で、等身大のリアルな女性を知ろう・理解しようとすることを勧めていたが、そう簡単に価値観がガラッと変わるものでもないのだろう。
ただ、岡村の態度としてこればかりは早急なアップデートが必要だと思われるのは、日本以外の文化にアイデンティティーをもつ参加者を茶化し、「日本人」と「それ以外」を明確に分けようとしてしまう癖があることだ。
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