
人気2大チェーンの海老バーガーを食べ比べ!
2000年代からさまざまな店で登場し始め、現在ではすっかり定番メニューとなった海老を使ったハンバーガー。日本ハンバーガー業界の売上高で上位2位の人気チェーン店、マクドナルドとモスバーガーにも、レギュラーメニューとしてラインナップされていますよね。
そこで、今回はこの2ブランドが誇る“海老バーガー”をレビュー・比較していきます。

海老バーガーを始めて15年目のマクドナルド
2020年8月末現在、国内に2910店舗を展開する、業界最大手・マックからは「えびフィレオ」をピックアップ。2005年10月に限定メニューとして登場した同商品は、3カ月後の2006年1月からレギュラー入り。“エビちゃん”の愛称で親しまれる、モデルの蛯原友里が出演したCMでも話題になりました。

2000年には海老バーガーを販売していたモスバーガー
一方で、日本生まれのハンバーガーチェーン・モスからは「海老カツバーガー」を取り上げます。2000年12月に期間限定で販売され、約1年後の2001年10月に定番化したメニューで、実はマックの「えびフィレオ」より5年も早く誕生したハンバーガーなんです。
そんなマックの「えびフィレオ」とモスの「海老カツバーガー」にはどんな違いがあるのでしょうか。レビューしていきます!
マック「えびフィレオ」は衣とソースが“ガッツリ系”

海老のイラストが描かれた包装紙

ほどよいサイズ感
「えびフィレオ」は税込390円で、エネルギーは395kcal。ザクザク衣のエビカツとレタスの上に、マヨネーズとケチャップをブレンドさせたオーロラソースがかけられています。

オーロラソースがたっぷり
口にするとまず押し寄せてくるのが、濃厚なオーロラソースと衣の確かな歯ごたえ。オーロラソースと衣の味わいが最後まで続くため、見た目以上にガッツリ系のハンバーガーだという印象を持ちました。レタスのシャキシャキとした食感がほどよいアクセントとなっているので、最後のひと口まで食べ飽きることはなさそうです。

断面からだと海老の身の色がよくわかります
肝心の海老はというと、風味はしっかり感じられるのですが、ミンチ状に加工されているうえにオーロラソースの主張が強いため、思ったほど海老を食べているような感覚は味わえませんでした。ですが、裏を返せば、海老がお目当てでなくても美味しく食べられる仕上がりともと言えます。
モス「海老カツバーガー」は海老そのものの旨味が堪能できる!

底部に貼られた海老カツテープ

千切りキャベツがたっぷり
モスの「海老カツバーガー」の価格は税抜362円で、エネルギーは390kcalです。エビカツとキャベツの上からレモンタルタルソースがかけられていて、下のバンズにはアメリカンマスタードが塗られています。

横からレモンタルタルソースがちらり
一口頬張ったその瞬間に、海老の味と香りがダイレクトに届きました。さらに、食感もプリップリなので、海老の存在感が十分に感じられます。また、レモンタルタルソースのレモンの風味が強く感じられるため、後味はすっきり爽やかに仕上がっています。

海老の身がはっきりと見えます
キャベツやエビカツの衣も食感に彩りと軽やかさを添えてくれているのですが、それ以上に海老のインパクトが抜群。正真正銘、海老が主役のハンバーガーになっています。
海老バーガー徹底比較! バランスのマックか海老感強めのモスか
価格とエネルギーは、マックの「えびフィレオ」もモスの「海老カツバーガー」も大きな差はありません。そのため、味の違いのみで比較をしていきたいと思います。

どちらかというとモスのほうが野菜はボリューミー?
まず「えびフィレオ」は、えびカツとオーロラソース、レタスなどのバランスと相性が練られた、総合力の高いガッツリ系ハンバーガーです。一方で、「海老カツバーガー」はエビカツのなかの海老が、食感でも風味でも完全なる主役となっています。

海老のカツのボリュームはどちらも同じくらいです
それぞれの味の特徴を踏まえると、海老を風味から食感までじっくりと味わいたいという方には「海老カツバーガー」が、海老にこだわりはないけど、一風変わったハンバーガーが食べたいという方には「えびフィレオ」がオススメです。
カットした断面図を並べてみると、ボリューム感の違いは一目瞭然ですが、マックの方が食べ応えがないというわけではありません。どちらも美味しいハンバーガーなので、両方食べ比べてどちらが自分の好みか確かめてみるのもいいのではないでしょうか。