『24 JAPAN』オリジナルを忠実に再現するほど浮き彫りになる予算の違い

文=wezzy編集部
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『24 JAPAN』番組公式Instagramより

 10月9日より放送が始まった『24 JAPAN』(テレビ朝日系)に「正直がっかり」「何もかもが薄っぺらすぎて見てると恥ずかしくなってくる」といった残念な感想が相次いでいる。

 『24 JAPAN』は、2001年に放送され大ブームを起こしたアメリカのドラマ『24-TWENTY FOUR-』(FOX)のリメイク作品。キーファー・サザーランドが演じたジャック・バウアー役には唐沢寿明がキャスティングされた。

 ストーリーは、CTU(テロ対策ユニット)第1支部A班の班長である獅堂現馬(唐沢寿明)が、日本初の女性総理大臣候補・朝倉麗(仲間由紀恵)の暗殺計画を阻止すべく奮闘していくというもの。オリジナルの『24-TWENTY FOUR-』シーズン1では狙われるのがアメリカ史上初のアフリカ系アメリカ人大統領候補だったが、『24 JAPAN』では日本初の女性総理大臣候補に変更している。

 第一話を見る限り、プロットのみならず、演出もほぼオリジナルを踏襲している。画面が分割されて「ピッ、ピッ」と時計の音が鳴るおなじみの編集はもちろん、エピソード1でキム(エリシャ・カスバート)が夜遊びで忍び込む家具店の雰囲気なども忠実に再現されている。オリジナルのファンは両者を見比べる楽しみもありそうだ。

 だが、それだけに浮き彫りになってしまうのが「予算の圧倒的な違い」である。特に、アクションシーンになるとその違いが顕著になる。唐沢はインタビューで、通常のトレーニングのみならず護身術なども学んで、入念にアクションの準備をしてきたと語っているが、CGなど予算の必要な部分ではどうしても見劣りしてしまうのだ。

 オリジナルシーズン1の第一話ではテロリストに雇われた暗殺者・マンディ(ミア・カーシュナー)が、大統領候補を撮影する予定のカメラマンからIDカードを盗み出し、証拠隠滅のために飛行機ごと爆破してパラシュートで脱出するシーンがある。

 『24 JAPAN』でも、氷川七々美(片瀬那奈)が同じように飛行機を爆破して脱出するシーンがあるのだが、CGがあまりにもチープ。またオリジナルでは、爆発した飛行機の破片とぶつかりそうになりながら空を落ちていくマンディを映した臨場感あるカットがあるのだが、『24 JAPAN』ではすでに地面に降りた片瀬がパラシュートを片付けるシーンに差し代わっており、アクションシーンの再現度は著しく低い感があるのは否めない。

 『24 JAPAN』は全24話を予定しており、クールをまたいで放送する大作だ。今後もオリジナルの『24-TWENTY FOUR-』を忠実に再現していくのだろうか。

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