品川庄司のYouTubeが壊滅的…芸人たちは本当にYouTubeを「やりたい」のか?

文=中崎亜衣
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 新型コロナウイルスの感染拡大を避けるため外出自粛を促された今年4月、エンタメの業界も仕事がストップした。そのためYouTubeに進出する芸人が激増したが、前述のように「儲けている」チャンネルはそう多いとは言えない。疑問なのが、彼らにとって本当にYouTubeは自由な世界であり、テレビよりも「やりたいことをやれる場所」なのか、ということだ。

 最初はそのつもりでやり始めたとしても、YouTubeはテレビタレントとしての仕事とは全く違う。台本も照明もなくガヤ芸人も回してくれるMCもいない。VTRも自作する必要がある。ちなみに、トークするだけの動画であっても、構成作家や編集者がついているチャンネルの方が伸びが良い傾向だ。

 また、自分自身の企画力が試されるYouTubeでは、視聴者からのダメ出しもダイレクトで、ダメージが大きい。全員がYouTubeで成功できるわけではない以上、早めの撤退も良い判断と言えるだろう。

 超売れっ子芸人に成り上がった千鳥は、テレビで「やりたいことがやれる」ので、YouTubeをやろうとは思わないと明言している。長らく関西を拠点に活動してきた千鳥は、2012年に上京。現在はレギュラー番組を10本以上抱えるほどの人気ぶりだが、昨年4月に始まった『テレビ千鳥』(テレビ朝日系)は、まさに千鳥が「やりたい」番組だそうだ。

 今や多くの人々が日常的に視聴するようになったYouTubeだが、動画投稿を本格的にやるとなればコストも時間もかかる。YouTuberには楽して稼げるイメージが付与されていたが、実際は精神的なダメージも食らう、なかなか泥臭い仕事である。わざわざYouTubeチャンネルを開設するよりも、テレビの世界で「やりたいこと」をやれる方がいい……そんな芸人たちの本音が垣間見えてしまった。

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