和ごむ(コクヨ)
価格:506円(税込)
カラー展開:紅(あか)、白藍(しらあい)、萌木(もえぎ)、桃(もも)
どこのお家にも必ずあるに違いない文具の一つが輪ゴム。毎日は使わないかもしれませんが、必要なときが絶対にあり、なくなるととても困る、家庭の必需品ですね。
今回は、みんなが使う輪ゴムをより素敵な形に進化させた製品、「和ごむ」をご紹介しましょう。
モチーフは水引 きれいめカラーの輪ゴム
コクヨデザインアワード2013の優秀賞に輝いた製品を商品化した和ごむ。もともとの受賞作品名は「MIZUHIKI BAND」。この名前でわかるかと思いますが、モチーフになっているのは、お祝いごとのときなどに使う飾り、水引です。
慶事や弔事の際に使う祝儀袋、不祝儀袋、贈答品にかける帯紐である水引。和ごむには、水引の結び方の一つ、蝶結びが付いています。花結びともいわれるこの結び方は、簡単にほどいて何度も結びなおせることから「何度あってもよい」という意味があり、入学祝いや出産祝いなどのお祝いに適しているといわれています。(ちなみに、結婚祝いにはこの結び方はNG)
蝶結びが付いて、色は「紅(あか)」をはじめとするきれいめカラー4色。製品パッケージは7本のゴムとゴムを入れるケースが付いているので、ケースに入れてちょっとしたプレゼントにするのもよさそうです。
シリコンゴムの耐久性、伸縮性は?
和ごむの素材は、天然ゴムではなくシリコンゴム。水引らしさを作るために、より耐久性の高いこちらが採用されたのだそうです。
触ってみると、よくあるいわゆる輪ゴムよりは、少し硬い感じもする手触り。細すぎないゴムで、しっかりした作りになっているのが触れただけでもわかります。これは、確かに耐久性が高そうです。
なお、伸縮性について、シリコンゴムは天然ゴムほどの伸びはないとのことなのですが、実際に確かめるため、お弁当箱に使ってみることに。ゴムをかけると確かに普通のゴムより若干伸びないかな…という感触。とはいえ、きちんと弁当箱をおさえることはできました。
ただ、続いてお弁当箱を二段にしてみたところ、さすがに大きくなった分ゴムをかけるのに若干難儀しました。そして、写真でも少しわかるかと思いますが、二段にするとゴムにあまり余裕がなく悲鳴を上げそうな感触。お弁当箱二段のレベルで使い続けるのは、伸縮性的にちょっと厳しいかもしれません。
プレゼントに添えて、ささやかな彩りを
和ごむのおすすめの活用方法は、ちょっとしたプレゼントなどをあげるときに添えることです。
たとえば、誰かに何か手伝ってもらったときにお礼にお菓子をお裾分け…なんていうときは、意外とよくあるかと思うのですが、そんなとき、和ごむでまとめて渡してあげたら、普通のゴムでまとめるよりもかわいらしくなります。他にも、手紙を渡したり、何か心ばかりの謝礼をお渡ししたりするときなど、封筒にかけるのもよいでしょう。
本物の水引のようなきらびやかさはないけれど、かけたものにささやかな彩りを加えてくれる和ごむ。贈り物にかけるだけでなく、お家で輪ゴムとして普通に使うのももちろんありなので、気になった方は、ぜひ手に取って、自分なりの使い方でその情緒を楽しんでほしいと思います。
(田下愛)