伊藤健太郎の逮捕で映画プロデューサーにかかった負担「プロデューサーの一番の仕事は謝罪」

文=秘密のアツコちゃん
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伊藤健太郎Instagramより

 俳優の伊藤健太郎さんが10月28日に交通事故を起こし、自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)と道交法違反(ひき逃げ)の容疑で29日に逮捕されました。渋谷区の路上で自家用車を運転中、Uターンしようとして直進してきた二人乗りのバイクをはねた伊藤容疑者は、そのまま逃走。追いかけた後続車のドライバーに説得されて事故現場へ戻ったとのことです。

 菅田将暉さんや仲野大賀さんなど実力派俳優が豊富な若い世代において、伊藤さんは多くの作品で引っ張りだこでした。公開待機中の出演作や撮影中の作品もある中での逮捕に、業界内部は混乱しています。

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 皆さん、ごきげんよう。アツこと秘密のアツコちゃんです!

 仲良しさんがプロデュースしている映画『とんかつDJアゲ太郎』の公開が翌日に迫った10月29日の午前中のこと。朝からよくLINEが届くなぁと思って見てみると、「俳優´伊藤健太郎容疑者´がひき逃げの疑いで逮捕」の文字が。

 えーーーっと驚いて飛び起きたんだけど、被害者となったお二人は病院に搬送されて、女性は足を骨折という重傷を負っているということもあって心配は増すばかり。

 次に頭に浮かんだのは「明日からの映画は無事に公開されるのか?」問題で、朝から取材に動いていた週刊誌の記者に連絡を取ったところ、「せめて逃げなければ……」とガックリよ。

「事故を起こしてパニックを起こしてしまった気持ちは分かるけど、やっぱり現場から逃走してしまったのは心証が悪い。映画公開日直前という思いがあって逃げたくなっちゃったんだろうけど、説得されて戻ってきた時の態度が悪かったという証言が目撃者からあがってきちゃったり。自らすぐに警察を呼んで対処していればまた印象が全然違っていたんだろうけど、なかなか厳しい状況だね。同乗者がいたかどうかも探ってる」

 映画は予定通り10月30日から公開されることになってホッとしたんだけど、大きなミソがついちゃった感は否めないかもね。まぁ映画『とんかつDJアゲ太郎』のことを全く知らなかった人たちにはある意味、印象に残って興味を引くことになったかもしれないけど、こんなネガティブなニュースで話題を振りまくのも残念よね。

 伊藤くんは売れっ子でCMを多数抱え、これから公開される映画や舞台も目白押し。さらに心機一転、事務所をモデル時代のところに再移籍したとたんの出来事だったから、現場は大混乱だったそうなの。

10代の頃から切磋琢磨してきた北村匠海と伊藤健太郎

 映画『とんかつDJアゲ太郎』は北村匠海くんの主演作。とんかつ屋の跡取り息子・アゲ太郎がとんかつもフロアもあげていく´とんかつDJ´になるべく奮闘する抱腹絶倒コメディー。伊藤くんが演じるのはアゲ太郎のライバル的存在で、社長業をこなしながらも華麗なDJプレイを見せつける屋敷というクールな男。

 伊藤くんと匠海くんは10代の頃から切磋琢磨してやってきた仲で、劇中での二人のDJシーンは「演じていて泣きそうになったぐらい感激した」とコメントしていたぐらい、匠海くん同様、伊藤くんにもいっぱいの思い入れがあったと思うの。

 ヒロイン役は山本舞香ちゃんで、伊藤くんと舞香ちゃんの熱愛が報じられたりしてほっこり感もあったし、アツも初日の舞台挨拶が終わったら美味しいとんかつを食べに行って、それからMプロデューサーに連絡しようなんて呑気に考えていた矢先にこんなアクシデントが。全く何ということでしょう。

 だって、コロナ禍で公開がかなり延期されてしまってドタバタしたうえ、出演者の伊勢谷友介さんのまさかの逮捕劇が起こり、ようやくコトが収まりかけていざ公開日が来るぞ〜! という直前になって伊藤くんが事故を起こしてしまうなんて。一難去ってまた一難を何度も繰り返しての晴れての公開だったのに。一体どんな試練を与えられているのかしら?

 Twitterなどの発言も話題になる同映画の製作担当・Mプロデューサーは、元は日本テレビでドラマを作っていて、フジテレビへ移籍したアゲアゲ熱量の気鋭のプロデューサー。日テレ時代は松浦亜弥ちゃん主演のドラマ『愛情イッポン!』や、志田未来ちゃん&三浦春馬くん主演の問題作『14才の母』などを手掛けた人なの。春馬くんの突然の旅立ちに慟哭したばかりだったのに、またこんなことが起きるなんて。

 「三冠王や四冠王はとれるのにドラマだけはダメ。全く視聴率が取れない」と言われている日テレで2005年、松嶋菜々子さん主演のスペシャルドラマ『火垂るの墓』を作って21%超えをして驚かれたり、数々の伝説を作ってきた才能溢れるプロデューサーのMさん。あ、そういえばもう時効だから言っちゃうけど、張り切って『火垂るの墓』の巨大ポスターを作ったのに、出来上がってきてからとんでもない誤字が見つかったことでお蔵入りになっちゃって、彼のデスクの周りに立てかけられてたっけ。

 『火垂るの墓』の当時、松嶋さんサイドからは「日テレのドラマ? ご冗談を。それに生田スタジオの食堂に難あり」とのご指摘があって、けんもほろろにお断りされちゃったんだけど、それを誠意と熱意で説得して、大人気女優・松嶋菜々子さんを獲得してきたその手腕たるや。2011年の『家政婦のミタ』大ヒットにもつながる功績とも言えるわよね。

 まぁ、こう書くと何となくテレビ局のオラオラ系プロデューサーをイメージしちゃうかもしれないけど、Mさんって全く違うのよ。もう誠実が服を着て歩いているような心優しい人で、そんじょそこらにいるチャラいプロデューサーとは雲泥の差。局内をめずらしくスーツ姿で歩いているなと思って声をかけると、だいたい虎屋の羊羹を持っていて神妙な顔で「うん、ちょっと謝罪に行ってくる」って言ってて。謝罪の定番手土産である虎屋の羊羹と切腹最中を持つ姿をチョイチョイ見かけたっけなぁ(笑)。

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