また、今回の企画で描かれたイラストの多くがいわゆる“萌えイラスト”であったため、ネット上では「またフェミかよ」「萌えイラストが嫌いなだけだろ」など、フェミニストがいちゃもんを付けているだけだとの意見も見られる。しかし今回の件で萌え絵そのものやイラストレーターが批判されているわけではない。
今回の企画は、客層の多数である女性に向けたPRであるにもかかわらず、当の女性を「見られる存在」に押し込めて第三者が楽しむキャンペーンに成り下がっていた点が批判された。この企画ではない場所でタイツ萌えのイラストを投稿し、共有することにまで文句が出てはいないだろう。イラストレーターはアツギの依頼を受けて描いたのだろうから、アツギが了承した時点でアツギの責任であり、企業としての倫理観やチェック体制の不備が咎められているのだ。
アツギは謝罪文を発表
アツギは3日、公式ホームページ上に<ラブタイツキャンペーンに関するお詫びとご報告>を公表。関連のツイートは削除された。
<投稿された一部のイラストに性的な描写を連想させるような不適切な表現がございました。このキャンペーンにより多くの皆様に不快な思いをさせてしまいましたことを深くお詫び申し上げます>
<本来であれば、“すべての女性の「美」と「快適」に貢献したい”という弊社のビジョンを
一人でも多くのお客様へ知っていただきたいという思いのキャンペーン施策であり、タイ
ツのある生活シーンを想起していただきタイツとファッションを楽しんでいただきたいと
いう企画趣旨であったにも関わらず、弊社内における確認体制やモラル意識の甘さにより、
現在アツギ製品をお使いいただいております多くのお客様の期待を大きく裏切る結果とな
ってしまいましたことを深く反省しております>
SNSで注目を集めることはマーケティングとして効果的なのかもしれないが、SNSでウケるかどうか以前に、顧客層が何を求めているのか、このPRは顧客層を傷つけるものではないかの視点を持ってほしい。
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