メイクをする男性といえば、「女装」「女性らしさを求めている」「中性的」「ジェンダーレス」といった方向の話ばかり語られてきたが、そもそも“化粧=女性限定”という思い込み自体が全然ジェンダーレスでないだろう。
だが、今年は潮目が変わったと言える。「現代用語の基礎知識 選 2020 ユーキャン新語・流行語大賞」の候補に、「Zoom映え」という言葉がノミネートされるなど、オンライン上での身だしなみに注目が高まった。美しく見えるよう整えることは、女性の特権ではない(義務でもないが)。今、「メイクは女性だけのものではない」という意識が広まりつつあるようだ。
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