天才・松本人志に降りかかる「過去の自分が追っかけてくる」苦しみ、盟友が明かす

文=千葉佳代
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 あるとき、浜田に「(東京から偉い人が来るので)大学の友達を連れて1回来てくれ」と言われ、心斎橋筋2丁目劇場(旧・南海ホール)に出向いたことがあった。15人ほど友達を連れていき「オモんなかっても笑うてくれ」と浜田は頼んだが、フタを開けてみればドッカンドッカンの爆笑の渦。高須氏は自分以外の周りの客がドァーッと笑っているのを見て「やっぱおもろいんや……」としみじみと思わされたのだという。

 カジサックは、そんな高須氏に「俺も(お笑い芸人を」)やろうってならなかったんですか?」と尋ねる。

 高須氏は「ならないならない」と即答し、「浜田ですら松本人志のお笑い能力に(ついていくのに)必死やと思うのよね」「とてつもないボケやから、浜田は『どうしよう』と。ダウンタウンとしておらなあかんときの浜田はすごい大変な状況やったんちゃうかな」と推察した。

 笑いにストイックな松本は、いまいちウケなかったと感じると、「どうすればウケたのか」とシミュレーションするパターンを3案は作るという。高須氏と松本は「10年後の芸人がどこも踏み場所がないくらい荒らしてやろ」「面白いことは全部やってやろう」「これもやられてる、これもやられてるっていうのを全部踏み倒したいなあ」と言いながら2人でコントを書いていたそうだ。

 だからこそ、「松本の苦しみもあったと思うよ」と高須氏。「それはそれで過去の自分が追っかけてくるから」「それは辛いと思うよ」。

 天才・松本は小学生の頃からずっと新たな笑いを模索し続けている。その苦しみは永遠に続くのかもしれない。カジサックは以前、松本と食事に行った際、「俺のようになりたいか?」と聞かれたという。「なりたいです!」と答えると、松本はポツリ「ありえへんわあ……」と呟いたそうだ。

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