結果、月経カップ最高! もっと早く試しておけばよかった
最初の痛い経験で「月経カップを使うのは無理かもしれない」と一度は思った私ですが、現在は立派な月経カップ信者です。なぜなら、苦戦したのは最初の2〜3回だけで、今で5秒くらいで装着&取り出しができるようになったから。
ナプキンの蒸れる感じもなくなったし、血が布団につくこともなくなり、ナプキンを買わなくていいand持ち歩かなくてよくなって、何度でも繰り返し伝える……! メリットだらけなので、今では友達に勧めまくっています。経血が多くて下着やシーツについてしまうことがあるとか、ナプキンで蒸れるのが嫌だとか、立ち上がったときに血が出る感覚が不快だとか、ナプキンを持ってトイレに行くのがめんどうくさい、といった方には、ぜひ一度月経カップを試してみてほしいと思います。生理時に圧倒的に快適になります。つまり、人生変わります。
また、経血が減ってきたときは、月経カップではなく経血を吸収してくれるパンツ(様々ありますが、私はムーンパンツ)を使っています。月経カップを使いつつ、経血が減ってきた時はおりものシートなどを使っているという方もいらっしゃると思いますが、経血吸収パンツを併用すると、完全におりものシートやナプキンが不要になるので、こちらもおすすめです。
女性の体は都市伝説の温床。医学的に正しい情報で快適に!
産婦人科医の宋美玄先生も、著書『医者が教える女体大全』(ダイヤモンド社)において、月経カップは、「昼動き回っても夜寝ていても気にならないうえに、ナプキン特有の蒸れやかぶれとも無縁なので、生理であることを忘れるほど」で自身も含め多くの女性医師が愛用していると述べています。
また、本書では、女性の体にまつわる医学的根拠のない都市伝説が広まっていることにも警鐘を鳴らしています。
たとえばこんな都市伝説のウソを指摘しています。
・紙ナプキンは子宮を冷やす→ウソ。そもそも子宮の温度をはかることは不可能
・生理痛は陣痛の練習だから我慢すべし→ウソ。我慢してもメリットはまったくない
・昔の女性は経血コントロールができていた→ウソ。できない
・恋愛やセックスで女性ホルモンがアップ→ウソ。アップしない
・ピルは妊娠しにくくなる→ウソ。卵巣を休ませられるので、むしろ将来妊娠しやすくなる
・男女の産み分けはできる→ウソ。日本国内では現在、産み分けはできない
知識を取り入れることで、生理時の快適さを追求できます。妊活をスムーズに勧められる可能性も広がります。でもその際、「どの情報・知識を信用し、取り入れるか」はとても重要です。医学的根拠のない都市伝説に振り回されてしまったら、治るものも治らなくなってしまったり、病気を見逃してしまう危険性もあるのです。
私の知人は妊活中、「手をかざして薬を選ぶ」という医師のもとに通い、高額な治療費を支払っていました。生理や妊活は本人にとって切実な問題であり、市場も大きいため、医学的根拠のない情報や治療、サプリメントなどがはびこりがちです。医者にもいろいろいますから、「医師が言っているから正しい」とも言い切れないところが難しいところです。
自分にあった治療や最新グッズを取り入れることで、日々の快適さは変わってきます。快適に自分の体をコントロールするため、自分の体について自分で決定するために、都市伝説にふりまわされず、情報を見極める目を養っていきたいですね。
(原宿なつき)
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