「ジブン手帳DAYs mini」は“手書き”のスケジュール管理が楽しくなる工夫をこらした一品

文=他故壁氏
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 手帳シーズン、みなさまも来年の手帳を悩まれているのではないのでしょうか。

 手帳にも様々な種類があり、使用用途によって使い分ける必要がありますよね。一般的には大別すると、月間スケジュール、週間スケジュール、1日1ページの3種類になるかと思います。

 月間スケジュールは、一カ月分を見開きで確認できるタイプ。週間スケジュールは、一週間分を見開きで確認できるタイプ。1日1ページは、文字通り1ページにその日一日の出来事を記入できるタイプ。

 もちろんそれ以外にもフォーマットはありますが、それぞれに一長一短があります。

 中でも1日1ページは、日記のように自分の記録をつけたい、という憧れを具現化できる手帳フォーマットです。ただ、憧れても、なかなか踏み出せないことってありませんか。通常想像するのは、「上部や脇に日付やガイドはあるけど、ど真ん中は白紙」というフォーマットかと思います。毎日たくさん書きたい方、いろいろ貼ったりしたい方はこの広大なスペースが必要ですが、「書くことがない」「その日は特筆すべき出来事がなかった」等、書かれず白紙になってしまうことを恐れている方も決して少なくはないと思います。

 そこに、新しい1日1ページ手帳が登場しました。あなたのその憧れのお手伝いができるかもしれない、新しいフォーマットの手帳です。

 それが「ジブン手帳DAYs mini」です。本製品は今まで週間スケジュールタイプしかなかったジブン手帳シリーズ初の、1ページに一日の出来事を記入できる手帳です。

 サイズは190ミリ×120ミリで、B6サイズ(182ミリ×128ミリ)に近い大きさです。2冊分冊スタイルで、1〜6月分と7〜12月分に分かれています。過去のジブン手帳をご存知の方なら、本体である「DIARY」が2冊だと考えていただければイメージが湧きやすいかと存じます。

 用紙は、コクヨがジブン手帳のために特別に抄いたTHIN PAPERを使用しています。2019年に発売されたジブン手帳2020のオリジナルとminiの「DIARY」「LIFE」に、前年までのトモエリバーに代わって採用された用紙で、軽くて丈夫で、何よりフリクションボールのラバーで擦過した際の「消えの良さ」「紙へのダメージのなさ」が目を引きます。万年筆で書いても裏抜けしません。

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 1日1ページ手帳ではありますが、一カ月を見開きで確認できるページは健在です。3ミリ方眼が点線で印刷されています。一カ月ページの下部には、ガントチャートがついています。1月〜6月の分冊には7月以降の月間ページもあります。これは上下二段に2カ月分が書けるレイアウトになっており、年末までのスケジュールを記述することが可能です。7〜12月の分冊には翌2022年1月からと2月の月間ページのみ、上下二段で掲載されています。

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 月の始まる最初のページには、今月の目標やテーマ、一カ月が終わってからの振り返りを記入する項目があります。簡易的に目標や結果をメモしておくことで「今月やりたいこと」や「今月できなかったので来月やりたいこと」などが認識しやすくなりますよね。

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 その先は、1日1ページです。こちらも方眼サイズは3ミリで、ページ中央に一マス分を使ったバーチカルバーが垂直に引かれています。これは24時間の時間軸で、1時間に対し均等に2マスが振り分けられています。開始上端は0時、終了下端は24時です。

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 ページ全体の刷り色は、平日はグレー、土曜は青、日曜と祝日が赤になっています。バーチカルバーの中も0時から夜明けまでと、日没から24時までが同様に塗り分けられています。

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 またバーチカルバーと上部でT字に交差するホリゾンタルバーは、その一カ月で開いているページがどのあたりにあたるのかを示す指標になっています。写真にある1月1日の場合、バーチカルとホリゾンタルが交差するT字の付け根は1月1日、その左は過ぎ去った12月、右はこれからやってくる1月を示しています。ホリゾンタルバー内が塗られているのは、それが該当するページの「一週間」を示しているためで、1月1日は金曜ですので12月28日(月)から1月3日(日)までが一週間、本日はその一週間の真ん中よりやや右側(週の終わりに近づいている)であることがこれで判るようになっています。

 このバーを応用すると、このページを見るだけで「今週もうこれだけ過ぎちゃった」といった一週間単位での視覚効果を得られることになります。

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 バーチカルバーで仕切られた左側は、端にチェックボックスが24個印刷されています。24時間が終わったあとのチェックボックスには「笑顔」「普通顔」「困り顔」が描かれており、一日が終わったあとにその日の気分や成果を記録しておけます。

 スピンが2本ついていますので、基本は月間ページに1本、もう1本は当日のページに挟んで使用することになります。

 本製品でわたしが最も優れていると思う点は、実はこのチェックボックスです。左端のチェックボックスに「今日やること」または「今週じゅうにやること(週の中で優先順位はない)」「今月中にやること(月の中で優先順位はない)」を書き出すことでページの左半分がそれなりに埋まるので、あとはバーチカルの時刻に従って右半分に「起床時刻」「朝食、昼食、夕食の時刻」「就寝時刻」を書けば、予定がゼロの日でも「空白のページ」が発生しないという点が実に秀逸だと感じています。

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 そしてチェックボックスの転記を毎日繰り返すことで、手帳に書くことじたいに慣れが出てきたら、予定だけでなく、さまざまな生活の記録をつけてみて欲しいのです。もちろんチェックボックスなど無視して、左半分をプライベートや家族の予定、右半分は仕事とそれに関わる自分の予定といった使い分けもできますし、もっと自由な使い方だっていいですよね。そうやって、書く楽しみを増やしていける手帳だとも言えます。

 そう、書くことは楽しいことなのです。ペンを動かし、日々の出来事を振り返り、翌日以降の予定に思いを馳せる。もちろん、何かを貼り込むスペースもあります。だんだんと手帳が自分色に染まっていくと、もっと手帳が、そして手書きが好きになっていくと思います。

 1日1ページ手帳に憧れてたけど二の足を踏んでいた方に、ぜひお試しいただきたい製品です。

(他故壁氏)

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