「3LDKに男3女1で暮らしてます」蛙亭・岩倉美里の、芸人ルームシェア生活

文=藤谷千明
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ーー芸人のルームシェアでは、一つの個室に二人で住むのはあるあるなんですか?

岩倉:リビングに住んでいる人もいるくらいです。というか、芸人のルームシェアは基本的に1人はリビングに住みます、これは100%そうです。その場合はだいたい家賃は1万円くらいで、2万円だと「高いな」って周囲から言われる。大阪で借りていた部屋のリビングも誰かしら住んでいて、霜降り明星のせいやさんが住んでいたこともありました。その場合、例えばリビングでほかの誰かが先輩と飲んでいても、普通に寝てたり生活していますね。

ーーそれはすごい。「とにかく寝られたらいい」といった感じなんですね。

岩倉:だから今の私たちの家は、芸人仲間からは「特殊だ」「ちゃんと生活している」と言われています。本当は、リビングにもう1人住まわせようって話も出ていたけれど、伊藤くんが絶対にリビングをちゃんと使いたいって譲らなくて、現在のようになりました。

 ほかにも「全員男だったら、この生活はできないね」とも言われます。たしかに、引っ越したばかりの頃、みんなが荷物や家具を引越し業者が置いた場所のまま使っていたんですよ。普通は家具のレイアウトとか考えるじゃないですか。でもテレビはただ床にポンって置いてるだけだし、食器棚はなぜか脱衣所に置きっぱなし(笑)。それを私が直していたら、みんなは首を傾げていたけれど、(レイアウトが)できあがったら「こっちのほうが使いやすいね」と感動していました。

ーーそりゃあ食器棚は脱衣所よりは台所にあったほうが使いやすいですよね(笑)。家事分担はどうですか? たとえば女性である岩倉さんに負担がかかってしまったりとか。

岩倉:それはめっちゃ聞かれるんです。でも、私は掃除がめっちゃ好きなんで、逆にみんなにはしてほしくないというか。それは女だからやっているのではなく、好きだからやっているわけで。最初の頃は、私が掃除をしているとみんなが「自分も掃除したほうがいいのかな……」と、気を使ってやってくれてたんですけど、「いやいや好きでやってるんだよ」って。私たちは、ほぼ初対面同士でルームシェアを始めたので、最初に「私は掃除は好きだけど、お皿洗うのは苦手だから、しょっちゅうシンクに食器を置いたままにしてる」みたいな話を全部伝えました。

ーーなるほど。

岩倉:洗濯は肥満が全員の分をやってくれますし、ゴミはサイダーがまとめてやってくれる。伊藤くんも、「男の料理」みたいな、何かあるものでササッと作ってくれて、肥満もよくピザを焼いてくれて、それがおいしいんです。なので私は肥満のことを「ピザ」と呼んでいます。

岩倉:みんなで鍋をしたりすることもありますね。この前も、伊藤くんが「マイナビラフターナイト」という賞レースで優勝したから、その賞金でめっちゃお肉を買ってきてくれたんです。正直「今、家にチャリがないから買って!」とも思ったんですけど、お肉はおいしかったです。

「3LDKに男3女1で暮らしてます」蛙亭・岩倉美里に聞く、ルームシェアの極意の画像5

肉肉肉〜!!!!

ーー本当はそっとしておいてほしいけどなかなか一人になれない、みたいな場面はないですか?

岩倉:それも滅多にないですね。あ、こないだいろいろあって家で大泣きしちゃったんですけど、そういう場合の慰める担当は伊藤くんですね。彼はキャバクラで10年働いてたから、話を聞くのがうまいんですよ(笑)。他のメンバーもみんな、冷静に対処してくれました。

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