テレ朝三谷紬アナ、性的同意問題に「女性がリテラシーを高く持てばいいだけの話」
社会 2020.11.18 19:09
三谷紬アナのInstagramより
テレビ朝日の三谷紬アナのある発言がネット上で批判を集めている。
問題の発言があったのは、11月15日放送の『ABEMA的ニュースショー』(ABEMA)の中でのこと。今月10日、法務省で開かれた性犯罪に関する刑事法検討会にて、日本学術会議が「同意のない性行為は犯罪とすべき」と提言したことに関連し、番組では性的同意に関する特集を放送した。まずは番組の流れを振り返る。
番組では現在の刑法の問題点について、ベロスルドヴァ・オリガ弁護士のコメントを紹介。
<暴行・脅迫・抗拒不能の立証が不十分になってしまった結果 被害者が同意をしていないにも関わらず被害にあってしまい でも犯罪として(立証不十分のため)処罰することができない 今救い切れていない類型を犯罪として処罰できるんじゃないかといったところが今回の提言の根幹にある>
番組が性的同意について聞いた街頭インタビューでは、男性からは<判断はやっぱり2軒目とかバーとか明かりが暗いところだったらいいんじゃないかな><二人きりでホテルなり部屋なりに入っちゃったら同意した状態ですよ 酔ってても同じですよね 酔っててもついて来るのか来ないのか>などの意見があり、二人でお酒を飲んだり部屋に入ったことが”同意”と認識している人もいるようだ。
一方、女性からは<そいうことをするつもりで2人で飲みに行ってるわけではなくて 会話を楽しむために行ってると言う感じ><付き合わなかったらだめ 付き合ってない人とは私はできないと思う>といった意見が目立ち、<男女間でも同意については大きな差が存在する>という。
海外ではどうなのか。カナダ生まれカナダ育ちのタレントカイル・カード氏の「No means No」「酔った女性に手は出さない」とのコメントが紹介された。
<No means No、NoはNoです。最初はYesでも途中でNoになったらNoになります。NoはNo、 Noと言われたらストップ>
<年配の方に教えてもらったことは 酔っぱらった女性に手を出しちゃいけません>
チェックリストに一つでもあてはまったら性的同意はとれていない
スタジオでは、出演者が本番前に記入した性的同意のチェックリストをもとに、議論が進められた。
番組で使用されたチェックリストは「公益財団法人 京都市男女共同参画推進協会」が作成したもの。以下の10項目で構成されており、1つでも当てはまる場合には性的同意がとれていないこととなる。
①二人きりでデートに行くことは、性行為を前提としている
②キスをしたら性行為をしてもいい
③相手がイヤと言っても「イヤよ、イヤよ、も好きのうち」なので性行為をしていい
④相手がイヤと言ってなかったら、性行為もOKのサインである
⑤酔った勢いで、性行為に及ぶのはしかたがない
⑥互いに成人していれば、性行為の際に同意を求める必要はない
⑦家に泊まるのは、性行為をしてもいいというサインだ⑧付き合っていれば、性行為をするのは当たり前だ
⑨同じ相手に、毎回、性行為の同意を取る必要はない
⑩ナイトクラブに来る人は出会いや性的交遊を求めて来る人が多いので、性行為に際して同意を取る必要はない
ジャーナリストの山路徹氏は<家に泊まるのは、性行為をしてもいいというサインだ>のみ△と?をつけていた。
山路氏<昨日今日知り合った相手なのか、飲み屋で知り合った相手なのか、恋人なのか、関係性によって変わってくるので、僕は三角形&疑問符をつけてあるんですけど、それ以外は全部ダメですね。ありえない>
千原ジュニア氏が<キスをしたら、性行為をしてもいい>のか尋ねると、山路氏は<キスと性行為は別物ですよ。キスはエチケットとしてする場合があるでしょ。けれどもやっぱり性行為というのは全然別物ですよね>と回答。続けて<付き合っていれば、性行為をするのは当たり前だ>の部分については<結婚してたって性行為は当たり前じゃないですから。例えば旦那がしたい、でも奥さんはしたくないって言われたらそこでやめないといけないし>とコメントした。