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現在放送中の連続ドラマ『#リモラブ 〜普通の恋は邪道〜』(日本テレビ系)では、俳優の波瑠さんが主人公の産業医を演じています。働き方改革によって産業医と連携する会社は増えており、従業員の健康意識を高めることに会社が積極的に介入するようになっています。
株式会社エムステージが公開している、産業医114名を対象としたアンケート調査の結果報告によると、およそ9割の産業医が「企業の意識が高まっている」と感じているそうです。「個人レベルでの要因や対策を考察」「勤務時間帯は喫煙禁止、喫煙室も利用中止」といった具体的な変化が多く見られます。
最近増えている企業からの相談で最も多いものは「感染症対策(予防)」。新型コロナウイルスが冬に向けて再び拡大していますが、リモートワークにできない職種も少なくありません。経済活動を縮小させずに感染を防止すべく、自治体も企業も試行錯誤しています。
次いで多い相談は、やはり「メンタルヘルス・ストレス対策」。特に今年は社会情勢や就労環境の急速な変化に戸惑う労働者も多いでしょう。一朝一夕に解決するような単純なことではない健康問題。まずは不調を認め、ストレスとどう付き合いながら仕事を継続するか、周囲の理解が必要ですね。
2019年4月の働き方改革関連法案施行後の変化については6割以上が「企業から求められている役割が変わってきている」と回答。「企業側もリスクヘッジの観点から産業医を積極的に頼るようになった」「職場巡視の実施が徹底されるようになっている」ともあり、企業側の意識改革は急速に進んでいるようです。
▼調査概要
アンケート実施期間:2020年11月5日~11月12日
有効回答数:114件
対象者:産業医
回答方法:WEBを利用したアンケート調査