中古マンション、売手市場から買手市場へ転換期の兆候?

文=中崎亜衣
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GettyImagesより

 2020年10月度における東京都23区の中古マンションの平均成約坪単価が、2019年以降最高値だったことをマンションリサーチ株式会社が発表しました。売り手優勢かと思いきや「今後も値上がりしていくとは言い切れない」というのが同社の見解で、むしろ、転換の兆候があると見ています。

 一般的な特徴として、買手市場は「指値(不動産売却時における、売出価格からの最終値引き交渉)」の発生頻度率が相対的に高く、「成約坪単価」が相対的に低くなります。逆に売手市場は、「指値」の発生頻度率が相対的に低く、「成約坪単価」が相対的に高いと言えます。

 さてコロナ渦の最中にあった2020年4月から9月にかけては、「指値(不動産売却時における、売出価格からの最終値引き交渉)」の発生頻度が減少していました。しかし、9月から10月にかけては微増。一方で、「成約坪単価」は4月から10月に至るまで大きく上昇しています。

 指値の頻度が相対的に低く、制約坪単価が相対的に高いという状況はいわゆる「売手市場」の特徴です。しかし、中古マンションの「流通戸数」と「前年同月比増減率」を見ていくと、2020年は1月から9月までの全ての月で昨年より減少。特に4月は顕著ですが、5月以降は徐々に流通戸数が増え、10月には前年同月比でプラスに。

 コロナ禍の影響による供給不足から、「平均成約単価」が上がり、「指値の発生頻度」が減っていたものの、平時に戻りつつある今は売手市場から買手市場への「転換期」ではないかと、同社は予測しています。

 しかし11月になり、またしても「平時」とは言い切れない情勢になった日本のコロナ禍。東京都内でのコロナ感染者数も急増しており、少なくとも今年〜来年にかけてはこうした予測も当てにならないかもしれません。

▼株式会社マンションリサーチ

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