
Getty Imagesより
NiziUの活躍が凄まじい。12月2日の正式デビューを前に、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)や『しゃべくり007』(日本テレビ系)など、人気テレビ番組に連日出演している。『第71回NHK紅白歌合戦』「にも初出場を決め、その名は今や老若男女に知れ渡っている。そんなNiziUとともに大ブレイクしたのが、所属事務所・JYPエンターテインメントの創業者で、プロデュースも担うJ.Y. Parkである。
NiziUを生んだオーディション番組『Nizi Project』(Hulu)におけるJ.Y. Parkの言動や振る舞いは、多くの人の心を掴んだ。練習生本人の人格を重んじる姿勢や、練習生に求めるプロ意識の高さなど、日本の視聴者にとっては新鮮に感じる場面が多かったからだろう。メディアでも「理想の上司」と紹介されることが多く、『Nizi Project』が与えた影響の大きさを感じられる。
しかし実は、『Nizi Project』以前からのK-POPファンの間では、J.Y. Parkの評判は「理想の上司」といったものではない。
J.Y. Parkのセクハラソング
まず度々議論となるのは、J.Y. Parkがかつてリリースした楽曲に女性を性的に消費することを讃美するような表現が見られることである。
その最たるものが2015年に発表した「Who’s your mama?」である。この曲はお尻の大きい女性のスタイルを褒めたたえる楽曲で、歌詞には<どんなに美人でも後ろ姿が痩せていたら僕は興味がもてない><顔がキレイだからといって女とは言えない、心がキレイでも女とは言えない、僕にはもうひとつ必要>といった表現が並ぶ。
同曲のミュージックビデオはトレーニングジムに身体を鍛えに来たJ.Y. Parkが歌い踊る内容。そのなかには、トレッドミルでウォーキングするタイトなトレーニングウェアを着た美女のお尻をいやらしい目つきで見つめたり、筋トレのサポートをする振りをしながら目はお尻に釘付けになっているJ.Y. Parkの姿もおさめられている。
『Nizi Project』視聴者の間では人格者として認知されているJ.Y. Parkだが、こうした作品をリリースした過去があることを快く思っていないK-POPファンは多く、現在の「理想の上司」として受容されている現在の日本のJ.Y. Park像を受け入れられない理由となっているようだ。
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